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unlimited hunter〜ユニークスキル【魂喰】で能力値とスキルを奪い、誰よりも強く、最強を目指す〜  作者: 無名
第1章 5人目のSランクハンター

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第36話 スタンピードの終息

 大きく硬質な剣山に貫かれたトロールの死体が、視界を埋め尽くす。周囲を見渡しても、トロール・キングの頭部しか見えない。


 数多くの死体から流れ出た血の池から、跳躍して抜け出す。前方には、こちらを()め据えるトロール・キング。


 その巨体は敵対する者を威圧し、戦意を容易に挫く。個体戦力はBランクでも上位で、高い耐性と再生力が合わさり、Aランクハンターさえ苦戦する魔物。


 ゆっくりと距離を詰めて行き、腰を落として油断なく短剣を構える。僅かな静寂の後━━━


 「グァアアアアア!」


 トロール・キングが大きく口を開き、大気が震え耳を(つんざ)くほどの【咆哮】が、周囲に轟く。


 Bランク未満のハンターは瞬く間に意識を刈り取られ、Bランクハンターでも身体が硬直し、隙だらけになってしまうだろう。


 俺が動けないと勘違いしたのか、でっぷりと張り出たお腹を揺らし、勢いよく駆け出す。そのせいで、大きな地震のように地面が揺れる。


 目前まで迫り、その剛腕を振り下ろす。蜘蛛の巣状に亀裂が走り、周囲の建物が倒壊し始める。


 【隠密】で姿を消し、背後に回っていた俺は、その場で深く屈んで跳躍し、丸太のような太い首に深々と短剣を突き刺す。


 先程の【咆哮】とは違い、激痛に襲われた時のように絶叫し、後ろ首を押さえるトロール・キング。


 しかし、トロールよりも抵抗力が高いためか、まだ猛毒で苦しむような様子は見られない。


 「だったら、何度でも突き刺してやる!」


 トロール・キングの足元を素早く駆け回り、身体の至る所に短剣を突き刺していく。


 トロール・キングは俺の速度についてこれず、的外れな場所ばかりに拳を振り下ろし、徐々に猛毒に侵されていく。


 数分後、天を仰ぐトロール・キングはとうとう膝から崩れ落ち、その巨体は地面に沈んだ。


 『魔力が11UPしました』


 『筋力が13UPしました』


 『頑丈が19UPしました』


 『敏捷が12UPしました』


 『知力が11UPしました』


 『精神が17UPしました』


 『器用が11UPしました』


 『幸運が14UPしました』


 『【咆哮】Lv.5にUPしました』


♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢


 突如としてスタンピードが発生し、外に出てきた魔物の討伐や住民の避難誘導をしていたハンター達は、先程まで絶望の淵に立たされていた。


 物理攻撃と魔法攻撃に耐性があり、生半可な攻撃が通じないどころか、苦労してダメージを与えても、すぐに再生する魔物を相手にしていたからだ。


 しかも、そんな魔物が群れを成して街を蹂躙したことで、住民にもハンターにも多くの死傷者が出ていた。


 何度も目の前で仲間が喰われ、命懸けで戦っていたハンター達の心も、徐々に擦り減っていった。


 ハンター達の心が完全に折れようとした時、一匹のトロールが喉を掻きむしるように苦しみ始めたかと思うと、膝から崩れ落ち微動だにしなくなった。


 一体何が起こったのか、ハンター達は理解できなかったが、続いて激しい地鳴りと共に大きな剣山が、トロール達の身体を貫いていた。


 そして、上空に大量の火球が生成されると、トロール達に勢いよく降り注ぐ。連続した大規模な攻撃が止まった後、トロール達は絶命していた。


 これだけ人の目がある中では、〈隠者のローブ〉もあまり役には立たず、幾人かのハンターが、トロール達の間を飛び回る人物を目撃していた。


 しかし、まだ群れを率いていたトロール・キングが残っている。


 真っ黒なローブを身に纏う人物がトロール・キングの方へ飛んで行った後、何度も激しく地面が揺れたが、時間的に数分。


 向こう側からやってきた人物を見て、数人のハンターが天に拳を掲げ、心の底から叫んだ。


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