第29話 対人特効
『魔力が7UPしました』
『筋力が8UPしました』
『頑丈が9UPしました』
『敏捷が8UPしました』
『知力が7UPしました』
『精神が9UPしました』
『器用が8UPしました』
『幸運が12UPしました』
『【盾術】Lv.5にUPしました』
『【挑発】Lv.4にUPしました』
気づいたら、目の前に盾士の死体が転がっていた。
(あれ? 俺は一体…)
何が起きたのか記憶を辿っていくと、嬉々として盾士と戦う自分の姿を、思い出した。
(そうだ! 何か物騒な称号を獲得してから、自分が自分じゃなくなるような、そんな感覚に…)
自分の身に何が起こったのか原因を探るため、新たに獲得した称号の詳細を確認する。
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・【シリアルキラー】
人間を十人殺害した者に贈られる称号。
殺意に敏感になり、殺意を抱く者を殺すまで、殺戮衝動は抑えられない。
人間と戦闘時、能力値×1.2倍。
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原因が判明した。先程湧き上がる殺戮衝動に駆られたのは、称号の効果だったようだ。
おそらく、盾士の殺意に反応したのだろう。そして周囲に殺意を抱く者がいなくなり、称号の効果が切れたみたいだ。
「説明の通り、殺人鬼になる称号か…」
確かに、接敵したPKハンター達を返り討ちにしてきたが、決して自ら進んで殺したわけじゃない。
それなのに、この称号を獲得したってことは、目的や理由は関係なく、人を殺した事実だけが反映されたってわけか。
「はぁ…無差別に襲いかかるような効果じゃないだけ、マシか。それより、コイツらの正体について、結局聞けなかったな」
まぁでも、ネットにも多少PKの情報はあるし、帰ったら調べてみるか。これくらい特徴的なら、一件くらいはヒットしそうだ。
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ボス部屋に入り、光球が一際眩しく光り輝くと、ヴォーパルバニーより一回り大きい魔物━━━ヴォルパーティンガー。
ヴォーパルバニーと違い、真っ黒で大きな翼が生えており、空中戦闘も熟せるのが分かる。
ヴォルパーティンガーが翼を羽ばたかせると、頭上を高速で飛び回る。そして、旋回からこちらに向かって飛来し、途中で姿が消える。
「ウォーター・スラッシュ」
背後から首元に迫る鎌を屈んで回避し、水の刃で両断した。
『Lv.19にUPしました』
『魔力が11UPしました』
『筋力が14UPしました』
『頑丈が11UPしました』
『敏捷が11UPしました』
『知力が11UPしました』
『精神が11UPしました』
『器用が14UPしました』
『幸運が11UPしました』
ボスの死体が粒子状に消失し、宝箱が出現する。宝箱の中身は、ボスの素材と真っ黒なローブだった。
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