第24話 別の形で契約
「…理由をお聞きしても、いいですか?」
「ソロとクラン━━━両方のメリットデメリットを考慮した結果、ソロのメリットが一番良いと思ったからです」
「確かに、活動の成果が全て自分のモノになるのは、ハンターにとって理想でしょう。ですが、その代償はとても大きいです。より強力になる魔物や強奪目的のハンターに、常に命を狙われるでしょう」
「そうですね。でも、本来ハンターは、様々な力を得るために、自分の命を賭ける職業だと思います。魔物や他のハンターが怖くて、それらの力を望まないなら、最初からハンターになっていないです」
俺の言葉を聞いて、茂雄さんがフッと笑みを浮かべた。
「失礼しました。まだまだ若く可能性に満ち溢れた唯人さんに対して、先輩ハンターとして野暮なことを申し上げました。では、協力者として、私達と契約するのはどうでしょう?」
「協力者?」
「はい。私達が対応に苦慮している場合、外部戦力として協力して頂きたいのです。勿論強制ではありませんし、戦利品の分配などもありません」
それは、俺にとっては好都合だけど…。
「クランにメリットが無いと思いますけど?」
「一番の理由は、他のクランに取られたくないからです。唯人さんのお考えであれば、まず無いと思いますが…万が一のためです。それと、今後心変わりがあった時に、すぐに受け皿になれるよう、関係を繋いでおくためです」
先程、生意気なことを言った手前アレだが、とても有難い話だ。
「都合がいい話ですが…その話、是非受けたいと思います。それと、先程は生意気言ってすみません」
「気にしないでください。こちらが諸々の書類になります。後日、直接持ってきて頂いても、郵送で送って頂いても構いません」
「分かりました」
「では、私達はこれで失礼します」
「失礼します」
茂雄さんは伝票を手に取り、二人は立ち去った。
♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢
勧誘の話し合いが終わり、俺はダンジョンへやってきた。だが、ここの魔物とは既に戦ったことがあるので、特に苦戦することなく、ボス部屋に到着した。
光球が一際眩しく光り輝くと、ゴブリン・キングと同等の巨体で、背中に弓を背負い、腰に短剣を携えた魔物━━━コボルト・キングが現れた。
「ガルルル━━━」
出現すると同時に、【隠密】で姿を消したコボルト・キング。しかし、【生命感知】で居場所がバレバレだったので、一瞬で決着がついた。
『魔力が7UPしました』
『筋力が9UPしました』
『頑丈が7UPしました』
『敏捷が7UPしました』
『知力が7UPしました』
『精神が7UPしました』
『器用が10UPしました』
『幸運が8UPしました』
『【異臭感知】Lv.5にUPしました』




