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無限成長の魂喰者〜英雄や魔物の魂を喰らい、身体能力とスキルを奪取し、英雄覇道を征く〜  作者: 無名
第1章 5人目のSランクハンター

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第21話 スケルトン・キングと危険な報酬

 「怪我は、ありませんか?」


 廊下の壁に背を預け、こちらを見つめる女性に声をかけた。女性はゆっくりと立ち上がり、深く頭を下げる。


 「助けてくれて、ありがとうございます! 怪我もしていないので、大丈夫です!」


 「それは良かった。それと、頭を上げてください。偶然通りかかっただけですから」


 「そういうわけにはいきません。偶然とはいえ、私の危機を救っていただいたのですから!」


 「本当に気にしないでください」


 これ以上は困らせるだけだと判断したのか、女性がゆっくりと顔を上げた。


 「それで、何故あのような事態になったんですか?」


 「実は——」


 女性から詳しい事情を聞き、改めてコイツらは性根の腐った連中だと思い知った。


 「本当に無事で良かった……それで、この後なんですが——ボスを討伐しに行きませんか?」


 「えっ……ち、ちょっと待って! 二人だけでボスを討伐するの!? 流石にそれは無理だよ!」


 「安心してください。ボスは俺一人で仕留めますから。それに、来た道を引き返すより、ずっと早く外に出られますよ」


 「た、確かに、ボスを討伐した方が時短にはなるけど……流石に危なくない!?」


 「来た道を戻るなら、何度も戦闘を繰り返すことになります。その方が、却って危険だと思いますよ」


 「うーん……」


 「信じられないかもしれませんが、ソロ討伐は初めてじゃありません。その証拠に、さっきのコイツらだって一人で倒したでしょう?」


 「……分かった。ついていく」


 了承を得たので、早速ボス部屋へ向かった。


 光球がひときわ眩しく輝き、スケルトン・キングが姿を現すと同時に——


 「後ろに下がっていてください!」


 声をかけると、女性は頷いて後方へ駆け出した。俺はそれを横目に、ボスへと全力で踏み込む。


 スケルトン・キングの強さはゴブリン・キングと大差なく、どちらも共通してハイブリッドだった。


 今更、苦戦する相手ではない。構えた円盾ごと袈裟に断ち、一瞬で討伐した。


 『魔力が8UPしました』


 『筋力が8UPしました』


 『頑丈が8UPしました』


 『敏捷が7UPしました』


 『知力が8UPしました』


 『精神が7UPしました』


 『器用が9UPしました』


 『幸運が7UPしました』


 ボスが光の粒子となって消え、宝箱の中身を回収してから女性の元へ向かう。


 「お待たせしました。さぁ、戻りましょう」


 目を見開いたまま呆然と立ち尽くす女性の肩を、そっと揺すった。


 「……あ、はい」


♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢


 「それじゃ、俺はこれで」


 「ま、待って!」


 別れの挨拶を済ませてその場を立ち去ろうとすると、背後から女性に呼び止められた。


 「どうしました?」


 「あなたの名前を教えて。私は、高橋泉!」


 「俺は、松原唯人です」


 「歳はいくつ?」


 「18歳です」


 「18歳!? てことは、高校を卒業したばかりでしょ。それで、あんなに強いなんて……私の方が歳上だから、唯人って呼んでいい?」


 「はい」


 「じゃあ、トクフリのIDを交換しようよ! 助けてもらったお礼もしたいし!」


 「いいですよ」


 連絡先の交換を済ませると、泉さんは改めてお礼の言葉を口にして、その場を後にした。


 俺は素材の売却とアイテムの鑑定依頼のため、ギルドの窓口へ向かう。


 「こちらは〈怨念の呪符〉です。効果は、対象の精神を侵食し、自死へと追い込むことができます。ただし、成功確率は対象の精神値に大きく左右されます」


 「分かりました」


 「それで、松原様にお願いがございます。このアイテムは非常に危険なものですので、ギルドの方で買い取らせていただけないでしょうか?」


 「買取ですか?」


 「はい。ギルドではこの類のアイテムを積極的に回収し、悪用を未然に防いでおります」


 「なるほど。では、お願いします」


 「ご協力、誠にありがとうございます!」

 トクフリとは、Talk Freeというアプリの略称。完全無料で個人やグループでチャットができ、電話で会話も可能。


 目標1,000PTを目指しています!

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