悪魔の説明。
真夜は亜和の方をジっと見て、真夜は言った。
「・・・アイツの事・・・注意しとけ」
「はい・・・」
「もし、次来た時に一瞬でも気を許したら・・・」
真夜は亜和の目を真剣に見つめた。
「殺されて、アイツの生け贄にされるからな」
真夜のその言葉は心の奥底にまで響いた。
真夜のさっきまでの顔つきはヤンキーみたいに怖かったが、今は違う恐ろしさを感じる顔であった。
「あ~いたぁ!お~ぃお~ぃみんなぁ」
さっきケーキをぶちまけた小さい男の子であった。
小さい男の子ならではのぽややんな声で、さっきまでのシリアスなムードが一瞬にして壊れた。
「あ。兎雫丸。どうした」
「えっとねぇ、ゆーたがへやかたづけおわったからおいでっていってたよぉ」
「あぁ。分かったんじゃ行こう」
「うん!!!!」
兎雫丸は真夜の手をギュッと握り歩き始めた。
すると、兎雫丸は後ろを向いた。
「あわちゃんもてーつなごぉ」
兎雫丸は亜和の方へ手を向け、「ほら」と言った。
手をつなぐのを断る理由もないので、手をつないで歩いた。
今は気が付くことがなかったが、兎雫丸の手は恐ろしい程冷たかった。
最初に目が覚めた部屋に連れられ、そこには兎雫丸の言っていた「ゆーた」と言う亜和と同い年ぐらいの少年がどや顔(どんなもんだいみたいな顔)で座っていた。
「君が亜和さん?じゃぁさっそく説明するね」
「・・・・説明?」