悪魔の焦り。
目が覚めると、目の前に男の子が居た。
結構小さくかわいらしい男の子であった。
亜和が目が覚めたのに気づいたのか、男の子の顔がすごい笑顔になって、走り始めた。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!目が覚めたよぉ!みんなぁ!」
大声でそう言いながらどこかへ行ってしまった。
よくよく辺りを見れば、さっきの様な白くてなにも無い部屋ではなく、ハワイアンテイストな涼しげな部屋であった。
自分はベットの上。なんでだ。
横を向いたら窓があり、窓から外が見られた。
なんと海があり、砂浜も白くて綺麗である。
あぁ。たぶんここは天国なんだ。なんて思った。
なんか、本当に天国なんだ。あぁ、死んだんだ。涙がホロリと出そうになったその時、さっきの男の子がまた走ってきた。それも、なんかデカいケーキを持ちながら。
「ケーキ食べるぅ?お祝いだぁ!」
なんのお祝いなのだろうか。
男の子が亜和にケーキを渡そうとしたら、ベタに転び、ベタに亜和にケーキが一機に降ってきた。
男の子は泣き、亜和はどうしたら良いか分からない。
そんな時、背の高い女の人が入ってきた。
今の状況を見て、女の人はこう言った。
「・・・・バカか。お前等」
同じにはしてほしくはなかった。
「うっえっえぇぇえっ」
「ほぉら、兎雫丸泣かない。ケーキ片付ける。ごめんねぇ。いつもこんなこんじなんだぁ」
女の人の後ろから、亜和と同い年くらいの男の子がでてきた。
「うっひっぐえぇぇぇう・・・えぇうぐぅお兄ちゃぁんんんえぇううっぎ」
「ほら、鼻水拭いてー。真夜さんも手伝ってくれますか?」
「フザケンな。誰がやるかってんだ!」
「真夜さんが」
「なんだ。全部アタシにやらせる気か?」
「いえー、僕たちもやりますよ~」
「・・・・でもメンドくせー」
「じゃぁ、そこに埋もれている女の子を洗うのを手伝うのはやってください」
「もっとメンドくせー」
「できるの真夜さんしか今いないのでー」
真夜はため息をつき、亜和をつれて部屋を出た。
「じゃぁ、片付けるよー」
「うん」
大きな部屋に連れて行かれ、立たされた。そして、こう言った。
「アンタ、裸になりな」
「・・・えぇ!?」
亜和の顔は赤くなり、目が出そうなくらい目を見開いた。
「女同士でしょ?別に平気じゃん。良いから脱げよ」
「えっ!?・・・でも・・・」
もじもじしている亜和を見て、ムカツイたのか目が血走って、叫んだ。
「良いから脱げっつてんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう言って、亜和に襲いかかった様に張り倒し、服をちぎって脱がした。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁああ!!!!!」
当然亜和のきていた服はビリビリになり、あっという間に裸になった。
「んじゃ、そこ立て」
「・・・はい」
言われ通りに立ったが、また怒りはじめた。
「隠すな!”やりづらい”んだよ!!!!!!」
「か、隠すなって・・・そんなぁ」
これ以上怒らせたくなかったので、隠さず、立った。
「よし。じゃぁいくぞ」
「へ?」
すると、真夜のの手から水のような物が出てき、その水を亜和に投げた。
バシャァァァァァァンと言う音をたてながら亜和を包んだ。
「!?」
息が・・・できる・・・。
「不思議だろ?」
『は、はい』
「アタシは水龍の力・・・まぁ、水が出せるってことなんだけどな」
『はぁ・・・』
「まぁ、しばらくその中で体洗ってろ」
『はい・・・』
「じゃ」
『ど、どこ行くんですか!?』
真夜はニッコリと笑い、
「カメラ取りに行ってお前の裸の写真撮って売ってくる」
『なぁ!?』
「ウソウソ。テレビ見るんだよ。じゃぁな。後で来っから」
『はい』
真夜はスタスタと部屋を出た。
真夜は思った。
アイツ・・・ガキにしちゃ胸デケーな。