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悪魔の友達。

毎日男の欲のままに遊ばれた。

でも、そんな私にも友達ができた。


そう、お父さんが話してくれた物語の登場人物達だ。

人魚姫、ドラゴン、小さい幽霊、双子・・・。

みんな私の気持ちをよくわかってくれる。

そしていつのまにか男に遊ばれる時間、人魚姫が変わりになってくれた。

私は、人魚姫にやらなくていいよと言うが優しい人魚姫はにこやかに笑い、私のかわりをしてくれた。


私はこの人達だけで十分だ。そう思い始めてきた。

変わりをしてくれる優しい人魚姫、話をちゃんと聞いてくれるドラゴン、かわいい弟のような小さな幽霊、少しムカツクけどおもしろい双子。

私はその5人が大好きだ。

でも、憧れていた悪魔の女の子だけが出てきてくれない。

私は悪魔の女の子に会いたい。


どうして?どうして?みんなは友達になってくれたのに、どうしてなの・・・?


なら、思った。私が悪魔の女の子になるしかない。

私が憧れていた悪魔の女の子になればいいんだ。

そう思った。

5人も賛同にてくれた。

お父さんの話してくれた5つの話。

どれも、面白くて素敵だった。

私は賛同してくれた5人に感謝して悪魔の女の子になった。



でも、なれなかった。

どんなにもがいても憧れの登場人物にはなれない。

なれたらどんなに嬉しいことか。

そう思うだけで心が張り裂けるくらい嬉しくなる。

私はそんなことを考えながら今日も弄ばれた。




ある日、私は廊下でこんなことを聞いた。

男の秘書の女の声だった。

私が憎いらしい。

秘書はあの男を好いているらしい。

立場を変わってほしいなら喜んで変わってやりたいと思った。


暇な時間は、友達としゃべっていた。

一番楽しい時間だ。

しかし、楽しい時間は崩された。

あの秘書だ。

私を殺しに来た。

そんなことしたところで何になるのか。

そして私は殺された。









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