悪魔の救世主。
そう。
結局は全ての時とタイミングと少しのいたずらがいけなかったんだ。
いや、違う。
全ては僕のわがままから生まれた悲しい話なんだ。
聞いてくれるかい?
僕が君へ送る最後の話を-----------------
小さい頃お父さんがそう言ったその瞬間の出来事をハッキリと思いだした。
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「あ・・・・・・・亜和・・・・・!!!!」
「----------真夜ちゃん」
亜和は、真夜に顔を向けた。
そして静かに言った。
「今までありがとう。好きだよ、真夜ちゃん」
それは、聞き取れないくらい微かな声で
「え?何?」
真夜には聞こえなかった。
亜和は真夜ににっこりと優しい笑みを送り、秋元に目を移した。
「ずいぶん余裕のようだね、07号」
「--------そんなことありません」
「いや、君からは最初にあった頃の喪失感と悲しそうな瞳が無い」
「-------そうですか。私には時間がありません。早くあなたを殺します」
そう亜和は言い、大鎌を秋元に向けた。
「-----ほう。お前は格好をつけたいのか」
「・・・・違います」
「どうかな?お前のその余裕な気持ち、すぐに折ってあげるよ」
「・・・・・もう、遅いです」
亜和の言葉と同時に、秋元の頭は飛んでいた。
「!?」
「亜和!!!」
秋元の頭が飛んだと思ったら、殺気を何処かで感じた。
それと同時に攻撃が亜和を襲った。
が、亜和は素早く動き攻撃から逃れた。
「・・・・・誰?」
「分からないの?07号?僕だよ、秋元鎌矢だよ」
「??今殺したはず・・・・」
「あーアレは僕のクローン。君をナンパした男だよ」
「・・・・そんなことはどうでもいい。私は、あなたを殺します」
「いや、殺さなくては終わらない・・・・」
亜和は大鎌を秋元に振り、秋元の腕を捥いだ。
「ふん。こんなもの、すぐに再生でき-----------」
再生できない----------。
どんなに頭で命令しても再生できない。
何故?
「なんで再生できないって思ってる・・・?」
「!?」
「なんで分かったって思ってる?」
「!!!」
「もう、終わりなの。君も私も」
「な、何言ってるんだ!!!!!私は、私は、私は・・・・・!!!!」
「夢暗化してるんだ!!・・・でしょ?」
「!!!!??」
「だから、もう終わりなの・・・。君もわた「五月蝿いっ!!!!!!!!!」
「なんなんだお前はさっきから!!!何故人の考えが読める!?何故私の腕は再生しない!?何故?何故!?」
亜和は、秋元に歩み寄った。
「く、来るな!!!!!!」
「本当は知ってるんでしょ?全部」
「し、知らない!!!何がだ!?お前は死んだはずだ!!!!!!まさか-----------」
その時にはもう秋元はおもちゃがくずれたかのように倒れこんだ。
「亜和・・・・」
「真夜ちゃん・・・・」
「お前・・・なんで・・・」
「真夜ちゃん、私もう死んじゃうの」
「は!?」
亜和は力をなくしたかのように倒れた。
「何!?冗談だよな!!!!!!!!」
「ううん。真夜ちゃんに会えてよかったよ。嬉しかった。ありがとう」
「何言ってんだよ!!!!!お前は秋元を倒したんだ!!!!もう自由なんだ!!!!!!!」
「違うの。あっちが死ぬだけじゃダメなの」
「は!?」
力を振り絞って亜和は話した。
「真夜ちゃん・・・友達にこんなこと頼むのは変かもしれないけどさ・・・」
「頼むことない!!!自分でこれからはできるんだ!!!!!」
「ううん。これは私じゃできないの」
「何言ってんだよ!!!!!!」
ぐしゃぐしゃに泣いている真夜の顔を亜和は手で優しく拭いた。
そして、真夜は涙をスっと流した。
「私を、殺して」
「はぁ!??」
「寿命を待つのじゃダメなの。殺されなくちゃダメなの」
「何言ってんだ!!!なんで亜和が死ぬ必要があるんだ!!!!」
「お願い、もう時間がないの・・・・私が今意識を失ったら、またあの人は目覚ちゃう・・・」
「どう言う意味なんだよ?!」
「お願い・・・。コレを見て」
亜和は、真夜に右腕を挙げて見せた。
亜和は秋元の心臓を握っていた。
「亜和!!!コレを潰せば・・・・!!!」
「ダメ・・・」
「何で!?」
「この心臓は秋元のじゃないの」
「じゃぁ誰の!?」
「・・・知らない・・・・。でも」
「で・・・・でも」
「秋元の心臓は私の心臓なの。早く・・・殺して・・・・もう今、意識消えかけてるの・・・!!」
「やめろ、できそこない」
「!?」
後ろを向くと、秋元が地べたを這いつくばってこっちに迫ってきていた。
「おい・・・お前・・・07号の言うことを聞くな・・・・」
「黙れ!!!!!!なんなんだ!!!アタシの知らないところでこんな・・・・!?」
「お願い・・・殺して・・・・」
「やめろ・・・・・」
真夜は、涙を眼にいっぱいにした。
「い、い、い、イヤァァァァァァァァアアアアアアアアアアア」
もう、何も見えない。
見たくない。
その時、ただ血が流れるだけだった。