悪魔の始まり。
「亜和・・・・何でだよ・・・・・うぅ・・・・・・・・・・・・あ」
「?」
真夜は思い出した。
(そういえばあのクソヤローに操られてるんだ。ゼッテぇ許さねーあの野郎)
「真夜さん・・・・??」
「亜和は自分の意思で破壊をしているわけじゃない。あのクソヤローに操られてるんだ!!早くしねーと取り返しのつかないことになる・・・・・・・・海斗の時みたいに・・・」
「でも、どうするって言うんですか?」
考えてみると、兎雫丸以外研究所の場所を知らない。
しかし、兎雫丸は行きたがらないからダメだ。
変にまた言えば覚醒するから説得も難しい。
「うーん・・・・どうする?」
しばらく考えてみたが、思いつかない。
「ぼくがあんないする」
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「うふふふふっ」
亜和は不気味な笑顔で笑っていた。
「狂った07号貴様言葉は話せるか?」
「あはははははははははははっ」
「ダメなようだな。たぶん通じてもいないだろうな」
秋元はため息をついた。
(そういえば依屡がいきなり消えたな。まぁ、狂った07号に飲み込まれたのだろうが)
「えへへへへへへへへへへへっ」
(それにしても不気味な笑い方だな。正直気持ち悪い)
人の事言えるのだろうか。
「ふむ。だいたいは理解できたが、はっきり言って僕でも制御できないな。どうしようかな」
秋元は考えるが、あまり答えは出てこない。
「ち・・・・・・・」
「は?」
「うふふふふふふふ」
亜和は秋元の方をジっと見て、また不気味に笑い大鎌を出した。
「ほ・・・・・・し・・・・・・・・ぃ・・・・・・・・」
「ふむ。何を欲している?」
「えへへへへへへへへ」
「お前の魂をな」
不気味な笑い顔の亜和はハッキリと答えた。
+ + + + + + + + + + + +
兎雫丸がそう答えた。
「え・・・・でもお前覚醒するほど嫌がってたじゃん・・・・・」
「でも、あわちゃんのためにがんばるんだ!!だって、かいとにーちゃんとおなじことはくりかえしたくないんだ。だから、ぼくもきょうりょくする」
「うー君・・・・」
「あのー・・・・感動っぽいシーンは良いんっすけど、俺話についていけないんっすけど」
男は慌ててそう言った。
すると、真夜は男の方を真顔で見て言い放った。
「黙れカス」
男は撃沈であった。
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「君に僕の命が取れるとでも思っているのかい?」
「あはははははは」
「無理に決まっているだろう。君ごときじゃこの人差し指で戦うのだって可能だよ」
「うふふふふふふふふふ」
すると、亜和は大鎌を秋元の顔面に落とした。
しかし、予告のごとく人差し指で制止された。
「?!」
「だから言ったろう?君じゃぁ僕の足元にもおよば」
秋元の言葉は途中で途切れた。
「えへへへへへへへへへへへへへへへへちぃだ」
亜和はその後素早く秋元の腹に大鎌の刃を向け、腹を引き裂いた。
そこからは大量の血と臓器が出てきた。
「っぐ・・・・。07号・・・中々やるじゃないか。面白い。受けてたとう」
「あはははははははははははははは」
秋元と亜和の戦いが研究場ではじまった。