悪魔の目覚め。
「血圧測定不可、脈拍260です!先生、この子ヤバイですよ!!!!」
「なんで・・・こんなに脈拍も血圧も高いんだ・・・!!」
私の薄れて行く意識の中でそんな言葉が聞こえる。
私、なんでこんなことになったんだろ・・・。
「早く、集中治療室につれていくんだ!!!!」
「はい!!」
私・・・どうなるんだろ。
「せ、先生!!コレ!!!!」
「あ・・・そ、そんな・・・・え・・・・コレは・・・」
そこで、私の意識は途絶えた。
◆◇◆◇◆◇◆
「なぁ、コイツ犯してから’施設‘に入れるか?」
「良いな!じゃぁ、そこの木陰とかなら気づかれないだろ」
「じゃぁ、早速行こうぜ」
私、死んだのかな。
でも、声が聞こえる。
犯すとか。
・・・・・アレ?
てことは死んでない?
いやいや、だって天国で犯すなんてだれも言わないでしょ。
じゃぁ、地獄なのかな。
でも、地獄でも犯す暇なんてないよな。働かされてるから。
「お、おい・・・この女結構かわいい顔してるじゃん」
「ホントホント。こういうことやってみたかったんだよね~」
あ~私、生きてるんだ。
でも、目の前、真っ暗だな。なんでだろ。
「おい、アイマスクとるか?」
「起きてたらどうするんだよ」
「大丈夫、起きてないって」
あ。そうか。アイマスクされてるのか。じゃぁ、目の前真っ暗だな。
でも、ヤバイな。犯されたくないし。
「じゃぁ、とるぞ」
「おぉ・・・」
男は私にしてあったアイマスクをとった。当然、私は起きている。
「わぁぁぁぁ!!」
「あ・・・わぁ・・・・・・ああ・・・」
そんなに驚くことでもないと思うのになんでこんなに驚いてるんだ?
私は、おもわず声をかけた。
「あの・・・どうしたんですか?」
なんか、この言い方だと犯されるのを待っていたみたいだ。
「・・・・すいません、ホントすいません。ほんと・・・だから、殺さないで・・・」
「???」
「おい、早く’施設‘に入れるぞ!!」
「あぁ、そうしよう」
男達は私の目を見てから態度ががらりと変わった。
目になんかついてるのか?
あと、施設って・・・・
「あの。施設ってなんですか?」
「ひっ!・・・あ。えっと・・・その・・・」
「どうしたんですか?」
「え・・・いや・・・・なぁ」
「え・・・・俺にふるなよ」
「?」
「まぁ、着いたら分かりますよ」
「・・・そうですか。・・・・あとどのくらいですか?」
「あ・・・あと、す、すす少しですから・・・・」
「はぁ・・・」
私は、この後この2人を殺したなんて夢にもおもわなかった。