第82話
戦闘は小競り合いから始まった。それは徐々に他の場所へと伝染していき、小さな小競り合いが大きな戦闘へと変わっていったのである。
「我々の部隊は前進、そして味方の部隊を援護する。皆、ちゃんと弓で援護するんだ」
フレッドは兵達の士気を高め前進していった。
少し援護射撃をすると、弓での援護射撃に参ったのか少しほど退却していった。
「これで少し休憩できるかな……」
そうつぶやいたのもつかの間、また攻めてきた。
「どうやら、休める時は無いようだな……」
そういって、援護射撃するように命令する。
敵は同じ過ちを二度繰り返さないようにするために、フレッド達の方へ部隊を割いてきたようだった。
味方の部隊と交戦しているが、破られるのも時間の問題のようだった。どうやら、大半の部隊を回してきているようだった。
「どうするべきか……」
そう呟きながらも、兵士たちへ命令を出していた。
「少しの兵士はこちらに向かってくる部隊に対して射撃。他の部隊はこのまま援護射撃を続行。そして、ジャン殿へ援軍の要請へ誰か向かって行ってくれ」
「はっ、了解いたしました」
兵士の一人が声を上げ、ジャンが居る部隊へと向かっていった。
戦闘は長々と続いたが、何とか持ちこたえたらしい。敵軍はまた退却していた。
「援軍はどうやら、もうちょっと後に来るらしいです」
休憩していたフレッド達に舞い降りた朗報だった。
「分かった。伝令ご苦労だった。ゆっくり休んでくれ」
そういって、兵士を休ませた。
そして、ジャンの援軍が来たと同時に攻勢に出た。
「敵はおじけついている!攻めるなら今だ!」
フレッドは高らかに声を上げ、突撃していった。
敵はなんも抵抗せずに、あっさり退却していった。不意を突かれた形になったため退却したのか、なにか策があり退却したのかがわからないが、その場の勝利にみんな喜んでいた。




