第77話
それを聞き、敵の兵士は驚いたような顔をした。
フレッドはそれを見て、周りの兵士にその兵士の縄を解かせた。
「フレッド、とても偉くなったな」
「マイク達は無事だったのか……他の人たちは?」
「無事だ。フレッド達が出かけた直後に帝国軍に襲われて、皆と一緒に捕まっちまったんだ。逃走路をがんばって作ったんだけどな」
そう話している途中でフレッドが話を遮った。
「それでだ……俺たちに力を貸してくれないか?」
そうフレッドが聞くとすぐ答えが返ってきた。
「もちろんさ」
「ところで、なぜ敵の軍に所属していたんだい?」
フレッドがそういうとマイクは顔を伏せたが、ゆっくりと答え始めた。
「ちゃんと兵としての仕事をすれば、皆を解放して、ナルの村を元通りにしてくれるって聞いたからなんだ……」
その話を聞き、フレッドはみんなが安全であることを聞き安心した。
「分かった。じゃあ、マイクはここで待機していてくれ。俺は戦況とか見てくるから」
そういって、フレッドはカイザーの所へと戻っていった。
どうやら、強行軍で行った甲斐もあり奇襲という形で攻め入る事が出来ていた。敵の兵は奇襲を受け焦り、混乱し、おろおろと逃げ惑っていた。
「どうやら勝ちのようだね」
カイザーが隣に来て声を上げた。
「敵の兵士はどうでしたか?」
「ああ、皆降伏してくれた。もうちょっと時間がかかるかと思っていたんだが楽だったよ」
あれこれと話しているうちにセパイアの軍が城になだれ込むところを確認する事が出来た。
「俺たちも出発だな」
そういって、フレッド達は城へ向かう準備を始めたのであった。




