第73話
少し経つと、フレッドは準備を終えたらしく剣を構えた。
「じゃあ、始めるか」
そう言って鍛練を開始した。
そして、時は経ち数時間後。鍛練の最後の最後に差し掛かっていた。
「ふっ…はっ…」
カイザーとフレッドは剣を打ち合っていた。
「はぁ…はぁ…」
カイザーとフレッドは既に肩で息をするほどに疲れており、顔は汗でベトベトになっていた。
そして、剣をぶつけたその時――
「ガキン」という鈍い音が鳴り……フレッドの剣が飛んでいく…その後…剣が欠けてしまったのである。
フレッドは欠けてしまった剣に駆け寄る。
「今までこの剣を酷く使っていたのか……」
フレッドは落ち込みながら話す。
その時、フレッドの元へカイザーが駆け寄ってきた。
「剣が折れたのか……でも、武器屋に行けば良い剣が買えるから大丈夫だ」
そう言い、フレッドを励ます。そして言葉を続けた。
「じゃあ、終わりにして剣を買いに行こうか」
その言葉を聞き、森から出ていったのである。
次の日、フレッドの部屋の壁には欠けた剣と新しく買った剣の両方が立て掛けてあった。
昨日武器屋に売っており、とても手に馴染んだため買ったのである。
「昨日は……疲れたな……」
フレッド剣を買った後、部屋に戻りすぐに寝てしまった。
「さて……今日はどうしようか……」
そう言って壁に立て掛けてあった剣を握る。
長くも細くもなく、重くも軽くもない手頃な剣。
折れた剣とほぼ同形であった。
ただそれだけだったが、使いやすいに越した事は無かったのである。
その時、ノックをする音が聞こえてきた。
ドアを開けるとそこにいたのはカイザーであった。
「どうやら、集合らしい……それで、呼びに来た」
「ああ、分かった。すぐに向かいます」
そう言って、カイザーは行ってしまった。
数分後、フレッド達は集まり話は始まった。
「5日後に攻め入ることになった。ここが大一番の戦いになるかもしれないから準備をしておいてくれ。ということらしいです」
ジャンからの手紙の内容であった。




