第62話
「ロンド城外で戦えば勝ち目はないかもしれませんが、ロンド城内で戦えば大丈夫です。ですが、先程みたいに包囲されては食料が無くなり困ることになります。ですから、6500人の兵士を2500人と4000人に分けて、2000人を城外で駐屯させるという手が有効だと思います」
「しかし、敵がこの城に攻めてきた場合どうなるんだ? そのところを考えているのかフレッド様?」
ジャックが声を上げる。
「ああ、昔からグランの言い伝えに攻者3倍の法則というのがあるんだ。城を攻めるときは兵力を3倍にしないと城は落ちないし、落とせないという言い伝えだ。昔より武器が強くなってるから今は、2倍ぐらいだろうけど、ロンド城4000、バルカン軍8000だったらまず大丈夫だと思うよ」
「それと、外に駐屯してる部隊が見つかったらどうするんだ?」
その時、カイザーが声を上げた。
「それはこちらで対策を立てておきますのでご安心を、フレッド殿、その策で行きましょう」
「カイザー殿、策とはなんですか」
「すいませんね。それは教えられません。もし、敵にでも伝わったらこの策は失敗してしまうのですから」
「分かりました。ではその時をお待ちしておりますよ」
「お任せくだ――」
さい、と言おうとしたところで天井裏から物音がした。
「なんだ、誰がいるんだ?」
ジャックは外に行き天井裏を確認しようとしたとき、黒ずくめの男が出てきて、ロンド城門のほうへと逃げ去った。
「フレッド様、追わせてもらうぜ」
そういうと、ジャックは黒ずくめの男を追いかけて行った。




