第4話
「フレッド、早く見に行こうよ」
フレッドはミツバの言ってたことを思い出す。
(そんなことも言ってたな……)
フレッドは荷物を持って立つ。
「行くか、でも買うお金なんて無いから見るだけだよ」
そう言うと、ミツバは荷物から財布らしきものを取り出し、こっちを見る。
「自分のお金ならいいんだよね」
「まあね、でもそのお金どうしたの?」
「どうしたのって、家の手伝いとかをして、親から貰ったものだよ」
「へえー、じゃ行きますか」
フレッド達は港に向かった。港に着くまでには数分もかからなかった。
「フレッド見て、このアクセサリ可愛いよ」
「フレッド、こっちのも可愛いから来てよ」
と、フレッドは振り回せれっぱなしだった。そんなこんなであっという間に時間は過ぎた。そして夜、パレードが始まったのである。
パレードの出発地は港だったので、フレッド達は開けた高台に移動する。ミツバの――近くで見ようよ――という忠告を聞かずに……
高台を探す間、何度も人にぶつかった。そしてフレッドはふと思う。
(やっぱり国王のパレードにもなるとこんなに人でごったがえすのか……)
そしてやっとパレードが見れるような開けた高台を見つけた。フレッドは高台に向かって走る。後ろからミツバも追ってくる。高台に着くのには数分もかからなかった。
「フレッド見て、パレードがよく見えるよ。近くだとあんなに混んでるからここにきて正解だったね」
隣でミツバが声を上げる。フレッドもパレードを見て、昔のことを思い出す。そう……あれは……
5年前の夏、父の死ぬちょっと前の話である。ナルはその時、セパイアの領地となっていた。父はセパイア軍の傭兵として、帝国との戦いに参加していた。
その日は、帝国軍との戦いに勝利したので、セパイアの首都ポッドでパレードが行われていた。父は、帝国の名高い将を一騎打ちの末に捕らえたらしく、セパイアの一員としてパレードに参加していた。その時は、大きな戦いだったのでみんなが集まっていた。そのため、近くで見れなかった。フレッドは、母に連れられパレードを見るため高台に来ていた……そしてその後、悲劇は起こった。このパレードを狙ってバルカン軍が奇襲をしてきたのである。
フレッドと母は帝国軍から身を隠すために、帝国軍の来てない逆の方向から逃げようとしていた。しかし、パレードだったため敵の思惑通り混乱し、パレードに来てた人は逃げ惑う。




