33/88
第33話
「なぜ、お前は今ここにいるんだ? 俺は、バルカンの援軍がないように見張っとけといったはずだが……」
「すいません。でもちゃんと兵には見張らせております」
「じゃあ、今引き連れている兵は何だ。100人ぐらいしかいないから部隊の一部分なんだろ?」
「いいえ、この兵達は近くの町にいたバルカン軍に抵抗していた人たちです。300人ほどいたので連れてまいりました」
「なるほど、他の人たちはどこにいる?」
「私たちの兵と一緒にいます」
「それで、兵種の内訳は?」
ジャックの後ろから1人の兵が出てきて説明を始めた。
この部隊は313人いるらしく、その全員が分類的に言うと剣兵に入るのだった。
「じゃあフレッド様、ここで失礼するぜ」
ジャックは兵士を連れて立ち去った。フレッドは、ジャックの背中を見つめる。
(これで、バルカン軍の敗残兵とあわせると約1400人の兵士が仲間になった。これで隊も最初の800人から2200人へと膨れ上がった。しかし、まだバルカンを倒すのには及ばない――)
あれこれ考えていると、ふとマイクの顔が頭に浮かんだ。
「待っててくれ、敵は必ず討つから……」
と呟き、ミツバの元へ向かい新たな兵を獲得したことを伝えた。




