第3話
フレッドはそう言い残すと、自分の家に帰っていった。その日は日が沈むまでずっと考え込んでいた。そして、日が明け次の日、村の出口にフレッドは立っていた。その隣にはミツバが立っている。
「じゃあ、じいさん行ってくるよ」
「おお、気をつけるのじゃぞ」
「うん、武器を貰ったらすぐに帰ってくるよ」
フレッドはそう言うと村長に背を向け、カルトに続く道へと出発した。
「村長さんまたねー」
ミツバもフレッドの後を追いかけるのであった。
歩き続け、陽が傾き始めたときバルカンの最大の貿易地ケイロンという港町に着いた。中に入ると人がにぎわっていた。
「さすがバルカン最大の貿易地、ナルとは違うね。ねえフレッドなんか見に行こうよ。面白いものがあるかもしれないからさ」
隣でミツバが叫ぶ。しかし、フレッドはちょっと違和感を感じた。それは兵士が多いことである。
「ミツバ、なんか兵士が多いように思えない?」
「そういえばそうね……だけどバルカンだからじゃない?」
「そうかもしれないね。ミツバまずは宿を取ってから見に行こうよ」
「わかったわじゃあ宿屋に行きましょう」
宿屋に着くと人で混み合っていた。列の最後尾に並ぶ。数分後、前にあった列も消え自分の番になっていた。
「部屋を1つお願いします」
「分かりました。よかったですね。余ってる部屋があと二つだったんですよ。であなたたちもパレードを見に来たんですか」
「パレードってなんですか?」
「ああそれはな、バルカン国王グルト様がこの島の北にあるカレスという国と同盟を結んで無事に帰国してきたお祝いですよ。それなのでこんなに人がいるのですよ」
「それで兵士が多かったというわけですね」
「そうです。それであなたたちの部屋は一番奥の左側です。パレードは日の沈むころに始まりますよ」
「そうですか、ありがとうございます」
フレッド達は自分たちの部屋に行き腰を降ろす。窓を開けると潮の香りがした。それに続き人々の声が聞こえてくる。しばらく眺めていると後ろからミツバに声をかけられた。




