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第27話

「あの、この案でいっても良いかな。まずジャックは剣兵、槍兵、輸送兵、衛生兵を50人ずつ率いてバルカン軍の補給部隊を叩きに、ミツバはロザルトの人達と連絡を取れるように頑張ってくれ。それで、僕が残った兵士を率いてバルカン兵に攻撃を仕掛ける」

「だけど、バルカン軍は1300人の兵士がいるんだぜ、ロザルトにいる1000人の兵士でも歯が立たないのに800人の兵士しかいないこの舞台で太刀打ちできると思ってるのか? しかも、俺が200人の兵士を率いるから実際には600人……バルカン軍の半分しかいないんだぞ。異議は持たないって言ったばっかでこんなことをいうのは悪い気がするが、勝ち目のない戦いのことを言われたら黙ってられるかっていうんだよ。そこまで言うなら俺の兵士を持ってけよ」

「ジャック、ちょっと考えてみろロザルト対バルカン軍だったら1000人対1300人の勝負だから勝ち目はないがこの隊対バルカン軍は800、いや600人対1300人にはならないんだぜ」

「何でだ? 脱走兵が出るわけでもあるまいし……」

「バルカン軍も全軍この隊とぶつけたらロザルトの包囲ががら空きになって背後を突かれ、1600人対1300人という兵力の差という条件がついた上に挟み撃ちの格好になってるという最悪な状態になるからロザルトの包囲のために少なくとも700……いや、800の兵は必要だろう。とすると600人対

500人になり、兵力的にこちらが有利になるだろ」

「なるほどね、じゃあ、その案でいこうか」

 ジャックは兵士の1人を呼び作戦を伝える。

「さっきは疑ってすまなかったフレッド様。言われたとおりに作戦を実行する。武運を祈るぞ」

 ジャックはそう言って兵を率いて出発した。

「ミツバ、作戦開始だ。残りの兵を率いて出発するぞ」

 フレッドとミツバは途中で別れ、ロザルトに陣を張っているバルカン軍の元へと向かった。

 バルカン軍との戦闘は、すぐに始まった。

「右隊の弓兵200人はバルカン兵に向けて弓を発射、残りの剣兵は弓兵を守るように守備に徹しろ。左隊も同じくバルカン兵の攻撃、槍兵は剣兵と同じく弓兵の守備に回れ」

「「「分かりました。そのように行動させていただきます」」」

 兵士たちはそういい、それぞれの持ち場につき戦闘を開始する。

 敵にはロザルトを攻撃するために弓兵をフレッドの隊に回すことができなかったらしく、バルカン兵はフレッドの隊の剣兵、槍兵に近づくことができない。

 戦闘開始から30分、敵も攻撃に出るのは無理と判断したのか矢が届かない場所へと後退していった。フレッドは損害を確認するために加え、兵士に敵の情報を確認するようにと命令を下し、兵を集めた。


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