第24話
しかし特例があり、先鋒またはしんがりを務めることその上、持っていた全兵力の半分の以上を失っていたら、失った兵力の半分を貰えるという事だった。
「ふーんなるほどね。様するに自分の軍は自分で管理しろその代わり軍のことには口を出さないからってことだよね。でもどうやって指揮を執るの? もし武将が裏切ったらその軍全部が裏切るんだよ? そのときはどうするのさ」
「だけどジャン様は裏切らないような手を打っているのさ」
「どんな風に?」
「まずは、金だ。評定のときにもらえる金と別に特別賞みたいなものがあるんだ。敵の大将を自分もしくは自分の軍が殺害または捕縛した場合、普通の10倍の金がもらえるんだよ」
ジャックが言うには、普通の兵士1人につき10ガロンが、副将1人につき50ガロンが、武将1人につき100ガロンが貰える。
しかし、大将を討ち取った場合、100ガロンに加え、特別賞の1000ガロンがもらえるということらしい。
「うん、それで他にはなにがあるの? まずはって言うって事は他にもあるんだよね」
「もちろん。2つ目は領地のことだ。功績を挙げたときに町または城を1つ以上もらえるんだ。ここまでは他の国と一緒だがこの後が他の国とはちょっと違うんだぜ」
「その違いって何ですか?」
「町または城の収益の6割をセパイア国が、そして残りの4割が所有者である功績を挙げたやつが貰っていいという仕組みだ。ちなみに他の国は1割程度だって聞いたことがある」
フレッドはそれなら謀反も起こらないよねと考えていたが、1つだけおかしなことを思いついた。
「ということは、嘘の報告をしちゃえばいいんじゃないの? そうすれば、もらえる金が増えるじゃないですか」
「そう思って、虚偽の報告をする奴はわんさかいたさ。だけどジャン様はその虚偽を見抜き、虚偽を報告したやつに3年以上の禁固刑に処したんだ。なぜ分かったのかは真実を知るやつはジャン様ぐらいだろう。巷の噂では忍者と呼ばれる隠密部隊を雇って、全武将のことを監視して、逐次報告させているらしいまあ、噂に過ぎないがな」
「なるほど。普通にしていれば優しいけど、裏切ったら容赦はしないってことですか……」
「そういうことだ。だから裏切るようなまねは絶対すんなよ。俺たちまで敵になっちまう。それとこんなところで時間を食ってる暇はないからな、さっさと出発するぞ」
そういうと、ジャックは軍をまとめロザルトに向けて出発した。




