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第20話

 陽も沈んだ夜、フレッドはやっとの思いでリオーネ城にある部屋に戻ってきた。あの後、ミツバはほぼ全てと言っていいほどの店を回り、買った物をフレッドに預けていた。その所為で腕は筋肉痛になり、剣を握るのも大変なぐらいになってしまった。

「このまま、仕事が来たらどうしようか……」

 フレッドは小声で呟いた。しかし、ミツバには聞こえていたらしい。

「それは、私が仕事をするから大丈夫だよ」

 と、フレッドに近づいてきて言う。

「ありがとう、助かるよ」

「いいって、フレッドがこんな風になったのも私があんなに買ってフレッドに持たせたのが理由なんだから」

 そう言って、荷物の山を振り返る。

「でもそんな急には仕事は来ないでしょ……多分、仕事が来るまでゆっくりと腕を休めとくよ」

「そうしときなよ、体壊しちゃバルカンを倒すことなんて出来ないんだからね」

「ああ、そうだな……」

 フレッドは睡魔という敵にやられ、寝てしまったのである。

 3日後、フレッド達に初めての仕事の依頼が来たのである。

 ――今からカルト周辺に行って、バルカンの状況を調べてきてほしい。理由は、前回レクシオン、シーザーが行ったときにバルカン軍の兵士に出会ったから――

 という依頼の内容だった。理由は一緒にいたので知っているが、仕事内容を伝えに来た人がフレッド達の事だとは思っていなかったようである。

「分かりました、出発はいつですか?」

「ジャン様は明日か明後日が望ましいと言っておったが、私は今日出発したほうがいいと思っている。なぜなら、早く敵の戦力が分かれば先手先手で行動ができるから着々とバルカンの戦力を削っていけるからのに加え、そうしたほうが早く決着が付くからな。セパイアの損害も減らせるというわけだ。今から出発してくれないか?」

 フレッドは考える。5分……10分……沈黙の時間が続く。

「フレッド、出発は明日でいいと思うんだよね。だって今の話を聞いてても1日変わったって何の問題もないようにしか思えないんだもん。そうだよねフレッド?」

 ミツバがこっちを見てくる。その言葉を聴きフレッドは答えを決めた。


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