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第14話


「さっきナルから来た人に話を聞いたんだけど、バルカン軍に攻められてるという話を聞いたんだ。しかもその人は火傷を負っててすぐに息を引き取ったんだ」

 フレッドは一瞬耳を疑った。

(今、ナルがバルカン軍に攻められたとか言ってたな……)

 フレッドにとってはそれが空耳であってほしかった。。

「あの……今、よく聞き取れなかったんですけど……ナルがバルカン軍に攻められていると言いました?」

 フレッドは恐る恐る商人にもう一度聞き返す。

「ああ、言った。この話は、今から3時間前に聞いた話だからな、今はもうバルカン軍に攻め落とされてると思う。この情報をくれた奴はこのすぐ先の町にいる。これ以上の話が聞きたかったらそいつに会ってみるといいぜ」

 それを聞いたフレッドは、何も考えずに次の町バルスに走っていった。

 バルスに着いたのは陽が沈み始めたころであった。バルスへ向かう道のりの途中でミツバ達も追いつき一緒に行動していた。フレッドはバルスに着いた時息が切れていた。しかし

(今は休憩してる場合じゃない……ナルが緊急事態なんだ。早く話を聞いてバルカン軍を倒せばマイク達や村長、それにカーンさんと会えるかもしれないんだ)

 フレッドはバルス町中を当てもなく探す。何時間も。

「おい、フレッドどこにいるかも分かんねえ奴を探したってキリがないぜ。しかもそいつはもうここにいないかもしれねぇじゃねえか。そんな奴を探すより、ナルにいるバルカン軍の情報を調べたり、これからの戦いに備えて剣を鍛えたり、研いだりしたらどうだ。焦る気持ちは分かるがその所為で命を落としたら元も子もなくなるぞ。それに、村長やマイクだって逃げ出してるはずだろ。それにバルカンだってそう簡単には人は殺さないだろ。そんなことがバルカン国民に伝わったら、国民での戦争反対ボイコットが起こるに違いないと踏んでいるからな。5年前の戦乱のときに敵国の住民を700人程殺したときにも起こったしな」

 レクシオンがこっちを見て言う。フレッドはその言葉を聞き、気持ちを落ち着かせる。

「すみませんでしたレクシオンさん。今日は体をゆっくり休めてまた明日から、情報を探すようにします」

 そういうと、フレッドは宿屋に向かって体を休めることにした。


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