第10話
「ああ、そうだ。しかも、グランと同盟を結ぶとは思ってなかったからな。そっちでも驚いているんだ」
「そうですか……でもなんで驚いているのですか? だって、バルカンを倒すには協力したほうがいいじゃないですか」
「今のところはな、でも後々にこの島を支配しようとセパイア、グランが激突すると俺は踏んでいる」
ここでミツバが口を挟む。
「何でですか? じゃあ、同盟なんて意味がないじゃない」
「しかし同盟を結ばなきゃバルカンは倒せないと踏んだんだろ」
「ところで、なぜセパイアとグランが戦うと思うのですか」
「ああ、それはな……この島に、二つ以上の国が寄り添って暮らしてるのが間違っているからだ」
「何ですって。戦いが無ければ一番いいじゃない」
「だけど、考えてみろ。今は平和に暮らしていけるかも知れねえが、次の世代、いやもっと先の世代でこのまま平和が続くとでも思うか?」
「いえ、分かりません。でも途中で、島を独占しようとする奴が出てくると思います」
「だろ。しかも先の時代だ。技術がとんでもなく発達し、一瞬で何万人もの人を殺せる時代かもしれねえんだ。なら今決着つけたほうがいいと思わないか?」
「で……でも……」
その先の言葉を言う前に、シッドが割り込んでくる。
「もうすぐ寝ろ。明日は早いんだろ?」
フレッドは周りを見渡す。すると、周りはもう闇の静寂に包まれていた。
「な、もう時間も遅いんだ。じゃあ明日起こしに行くから安心して寝ろよ」
「分かりました。では」
フレッド達は、借りた部屋に行きベッドに横たわる。眠りに就いたのはそれからすぐのことであった。
夜、フレッドはドア越しに聞こえる音で目が覚めた。フレッドは、少しボォーとしてる。すると、扉の向こうから声が聞こえた。
「……だな……。今日は何しに来た?」
「……だよ。それで、ついでに……を……に来たんですよ」
所々がよく聞き取れない。
「まあいい。……からちょっと待ってろ」
すると、金属の擦れるような音がした。
「ほれ、……だ。ちゃんとしろよ……」
「ありがとな、また今度のも頼む」
最後のだけは、ちゃんと聞き取れた。聞き取るのに疲れたのでベッドで横になった。
次の日、フレッドが起きたのは陽も上っておらぬ朝だった。起きてからずっと、昨日いた人のことが疑問として胸に残っていた。あれこれ考えているとミツバが起きる。
「フレッドおはよう」
「……ああ、おはよう……」
「どうしたのフレッド? 何か考え事?」
「いやなんでもない。それよりもうすぐ出発だから準備しといて」
そう言うと、ミツバは急いで準備を始めた。フレッドは出発する時間になっても、集中が疑問の方向へといってしまう。
「フレッド、しっかりしてよね。もうすぐ出発の時間だよ」
そう言われ、フレッドは急いで荷物を持つ。
「ああ、じゃあ出発しますか」
フレッドはシッドに別れを告げ、待ち合わせの場所に向かった。胸に疑問を残しながら……。
待ち合わせの場所に着いたのは、待ち合わせの10分前だった。しかし、レクシオンとシーザーは先に着いていたのである。
「来たな、じゃあ行くか」
レクシオンが声を上げる。フレッドは、昨日と何かが違うように感じたので上から下へとじろじろ見る。
「どうしたフレッド、俺が何かしたか?」
「いえ、何か昨日と違うなと思って……」
「ああ、多分剣を換えたからだと思うが」
と言って、持っている剣を見せる。
「なぜ、剣を換えたんですか?剣って命と同じぐらい大切なものだと思いますが」
「昨日の戦闘のときだと思うんだが、俺の剣が刃こぼれしちまってな。昨日急いで剣を買ったんだ。これから、敵国バルカンの領地を抜けるから、剣が役に立たなかったら困るしな」
レクシオンは剣をしまった。そして歩き出す。
「さあ、出発だ。フレッド達は休憩がしたくなったら言ってくれ」
「はい、分かりました」
フレッドは答えレクシオンの後を付いていった。
ユニークが200人突破しました。
今まで、ソロモンを読んでいただきありがとうございます。
これからもがんばるので応援よろしくお願いします。




