表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(^ε^)-☆Chu!!=魔法種募集中!!♡  作者: しろかえで
5/18

ドキドキの初登校 ①

目覚まし時計はセットされていなかったのに……いつもの時間に目が覚めた。


綾女は自分の手を握ってくれている鈴女の……ベッドサイドにペタリと座り込んで掛け布団にうつ伏せに半分埋もれている寝顔に、もう片方の手を伸ばす。


その……スウェットの肩に流れている……()()()()だけどサラサラな髪の手触りは、綾女に……バッサリと切ってお別れしてしまった“かつての自分の長い髪”を思い出させた。


「本当にそっくり……確かにこの子と私、繋がっているのね……」


血のつながりを実感した綾女は……姉の一女とその娘である鈴女の二人の“想い”に涙する。


「私の事をこんなにも大切に想ってくれているなんて…… ああ、私、生きられる! 生きなきゃ!! 」


そして……寒そうに寝入ってる鈴女に、そっと自分の布団を掛けようとしたら……


鈴女がムニャムニャと目を覚ました。


「綾姉さま……」


そんな鈴女を綾女は布団でくるんで抱きしめる。


「鈴女、ありがとう! でも……こんな格好じゃ、あなたが風邪をひいてしまうわ! 」


鈴女はまだ少し夢うつつのようだ……目をコシコシこすって「?」という表情をしている。


その(さま)に……綾女は可笑しく可愛くなって、鈴女の鼻のあたまを指でツン! っとした。

途端に鈴女は目をパチクリさせた。


「あ、電源が入った」と綾女は吹き出した。


目の前の綾女が笑顔なので……鈴女はうるうると涙顔になって

「綾姉さま! 綾姉さま! 」と縋り付いた。


縋りつく鈴女を綾女は……はらりと涙しながら抱きしめる。


「心配かけてごめんなさいね……でも、こうしてあなたが居てくれるから……私は大丈夫だよ」


「ホント? 」


「うん、ホント。今朝もちゃんと目が覚めたし、()()()はなんともないから……いつも通りの私になってる」


「でも! でも! 」


綾女は鈴女を抱きしめる腕に力を込めた。


「あなたの優しい想いのおかげで……私はいま、こんなにも温ったかだよ。分かる? 」


鈴女は綾女に顔を埋め涙声で答える。

「うん……分かる」


綾女は胸元に抱きしめている鈴女の柔らかな髪に頬をくっつける。

「今の私は……あなたに()()()() あげられないけど……かたちだけでいいから、キスさせて」



鈴女は綾女の胸元で「くふふ」と照れてから顔を上げ、目を瞑った。


「あなたの……新しい高校での第一歩……今日一日が素敵になりますように……」

そう言って綾女は鈴女のくちびるに自分のくちびるを寄せて……しばらく重ねた。



やがて鈴女は頬を赤らめながら綾女の頬に手を添え、そっとくちびるを離す。


「綾姉さま……温かい。ふわふわほんわかする」


「うん、私も……ふわふわほんわか」


そう言って綾女は鈴女を抱きかかえながら身を起こした。


「さっ! お寝坊にならないうちに、“仕込み”をしなきゃ! 」


「えっ?! 」 と鈴女の顔に影が差す。


そんな鈴女の頭を撫でながら

「心配なら……手伝ってくれる? そうね……まずはお掃除から! 」


「ハイ! 」と鈴女は元気よく立ち上がった。








。。。。。。



イラストです。



鈴女ちゃん案 ④




挿絵(By みてみん)



彩色しました




挿絵(By みてみん)



こんなふうに茶系の制服も可愛いかなと思います。色々試行錯誤中です。(#^.^#)







この回は長くなりそうなので…区切りながら更新いたします。(^^;)


感想、レビュー、ブクマ、評価、いいね 切にお待ちしています!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ