ご挨拶
「あなたの書くエッセイを読んでみたい」
或る人に言われたの。
敬愛する人の唇からこぼれた言葉。
随分と時間が経ち、月日が流れても
其れは、ずうっと心に残ってて。
その人は
何気なく言ったのかもしれないけれど
あのひと言は
私の身体の奥深くに種として蒔かれ
じんわりと温められて
季節を何周か巡ったあと、
やっと小さな芽を出した。
だけどね。
文章なんて学生の頃に書いたっきり。
ペンや筆や鉛筆で文字を書くような機会も
(仕事してた頃はペンだこまで拵えてたのに)
家庭に入ってからは
徐々に段々と減っちゃって
最近ではもう殆ど無くなった。
誰かに宛てて紙媒体の手紙を書くなんてことも
携帯電話や通信機器が
おっそろしいくらいの速さでズンズンと
発達・進歩しちゃったもんだから
庶民の日常からは姿を消した。
そんなだから、この先、
私の書くだろうものは
エッセイなどと呼べる代物ではありません。
エッセイだなんて、おこがましい!
ましてや
エッセイストだなんて、とてもとても畏れ多い!
ふうわりと感覚でしか書けない私は
【エッセイのような物を書く者】
そんな意味で
似非イスト、とでも呼んでもらえたら幸いです。
面白くなくても
意味が分からなくても
共感する部分がまったく見つけられなくても、
どーか
どうか許してほしい。
思ってることを
少しだけ書いてみたいの。
だから、まず
ご挨拶を、と思いまして…
はじめまして。
これから、
この世界の端っこで
思いを綴らせて頂きます。
どうぞよろしく おめこぼしのほどを。
2020年10月 満月の夜に記す
(貴州 育 改め)秋暁




