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征神論  作者: 胃カメラ少年
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ラキル神伐軍

サテュロス砂漠西部ー砂漠の夜、生温い風と砂が頬をはたく。こういう夜に"奴"は現れる。黒雲が空を覆ったかと思うとポツポツと雨が降り出し、三度瞬きをする内に滝になり松明の火を掻き消した。闇の中で戦列を並べた軍団に緊張が疾る。其の数総て四万伍千。両手で抱えた鉄槍を微動だにせず、息を殺してその時を待つ。豪雨だったが一瞬音が消え、心臓の鼓動を感じた。武者震い。この機会を活かす。己の正を証明してやる。そんなことを考える。刹那。一筋の光が地平線に堕ちる。「現れたぞォォオオ!」大軍は大挙し光が堕ちた地点に奔り出す。「応ォ!応!応!」正に全力疾走。足が回るような感覚。遂に辿り着く。"奴"の姿はない。糞ッ。やはりか。疑念が頭をよぎるが直ぐに首を振って掻き消した。そんな筈は無い。"奴"はいる。異端者達に証明せねばならない。

後方の司令部に到達した伝令が声を荒げて報告する。「報告ッ!成果ナシッ!以上終り!」聞くや否や軍長は激昂し指揮机を蹴り上げた。「この世に災厄を齎す愚神よ!民を苦しめる神は神に非ずッ!」青筋を立てた軍長は泥地の様になった砂漠に崩れた。参謀が追撃を進めたが聞き入れなかった。

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