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ゲーセン怖い

作者: あだち りる

色んなアニメのタイトルや名前が出ています。

苦手な方は読まない方がよいかも知れません。

それでもいいよ、という方は読んでやって下さい。

ただの作者の体験談ですので。

これは今日の出来事である。


「おひさ~中野」


「安藤、お前本当に毎回遅刻してくるな」


「すまんのう…電車一本乗り遅れて、まぁ五分だから勘弁してくれや」


と、笑いながら誤魔化すのはこの俺、安藤雄大。

そしてこの少し目付きの悪いのが俺の友達の、中野 公、だ。

今日俺達は共にアニオタの聖地、ア⚪メイトへと行くため、いつもの駅の近くの時計台の前で待合せしていた。


「んじゃ行くか」


と、中野が先頭を走り、俺はその隣を陣取る形でついて行く。

電車に乗り、三本先の駅で降りる。

そして駅を少し歩いた先には、ア⚪メイト降臨。


「やべぇ、久し振りすぎて、テンション上がってきた」


なんせ半年ぶりのアニメイトだからなぁ。

今回の戦場は果たしてどうなるか。


「安藤、お前何買う?」


と、ア⚪メイトに入り早々に中野は俺にそう尋ねてきた。


「ん~…まぁ物⚪シリーズは外せないとして、とりあえず好例のあれをやろうぜ、中野」


俺はニヤリと笑いながら言った。

勿論中野も理解している。

そう、俺と中野がアヌメイトに来たら必ずやること、それは、カードパックを一パック買うこと。

種類はお互いそれぞれだ

それじゃあ好きなキャラを求めに行くぞ。


「今回、シャー⚪ットのパックはない、ならば俺はこいつで行く」


中野がそう言って手にとったカードパック、それは…。


「この⚪ば…か、とりあえずめぐ⚪ん来たら来れ」


「何ただ食いしようとしてんだよ」


と、俺のただ食い行為がバレたが、まぁいい。

ん~…それじゃあ俺はこいつだな。


「頼む、ガハラさんさえ出てくれれば俺は本望だ」


「お前本当にガハラさん好きな」


俺が手に取ったのは物⚪シリーズのパック。

パックは買っても店内では開けてはいけないのでご注意を。


そして、俺と中野は欲しいものを買いにかい、ア⚪メイトから撤収した。

そして、お楽しみの、パック開封タイム。


「さぁて、んじゃ開けるぜ!」


「せーのな!」


そう中野が言うと、お互いに、せーの、と言いパック開封の儀式が行われた。

結果、惨敗。

中野は狙いのゆん⚪んが出ず、てかこのパックゆん⚪ん入ってたのかな…んまぁそんな疑問は置いといて、俺も俺でガハラさんが出ず、終わった。

だが、俺達の時間はまだ終わらない。

ア⚪メイトを出た後、俺達はゲーセンへと向かった。


ここからが、地獄の始まりだった。


ゲーセンに入った後、中野は早々に格ゲータイムへ突入。

その間、俺はまぁブラブラと下の方でユーフォーキャッチャーを眺める。

そこで、飛び込んで来たのは、一人の可憐な浴衣美女だった。

ケースの中へと視線が釘付けになる。

これは…これは…。


「映画公開記念に発売されは、黒⚪姫先輩の浴衣フィギュア…!!」


俺は自然と、百円をそん中に投入していた。

だって…黒⚪姫先輩がこう俺に言ってるんだ。


『もっと先へ、加速したくないか?少年。』


「はい!先輩!!」


加速したい。

そして、俺の百円玉は、加速した。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

「二十七回目…」


百円が、チャリン、と中に入って行く。

あぁ…ダメだ…これじゃあ俺はあの人の駒にすらなれない…って、それよりかマジでヤバイんだけど、全然取れねぇ!


と、俺が唸っていると、どうやら格ゲータイムが終わった中野が俺の元へ。


「聞くけど、いくら使った?」


中野はニヤニヤしながら俺に聞いてきた。

クッソこいつ…。


「二千七百円…」


「ざまぁ」


「お前…千⚪さんじゃあるまいし…」


あのコスプレ公務員もこんな真顔で確か言ってたな…長⚪部可哀想。

てか…今、なんか困ってるからウェルカムしたいところだけど…ここは、あの手を使うしかないな。


俺は、とある人の元へ直行する。


「?」


それを不思議に思いながら見ている中野。


「すみません!」


「はい?」


赤服の店員さんがこちらを振り向く。


「あれ、取るコツとかってあるんですかね?」


必殺、店員さんに取るコツを聞く素振りをして商品をズラして貰う作戦。

そして、作戦通り、商品はズレた。


「お前…堕ちたなぁ…」


「言うな…」


中野に苦笑いを向けられながら俺は血眼な視線を黒⚪姫先輩に向ける。


「行けるのか?」


「行ける!!」


絶対に取る。

取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取る取るうぅぅぅう!!


そして、とうとう。

アームが上の部分を持ち上げ、その反動でそのまま、落ちた。

そして、愉快な音楽が流れる。


「きいぃぃぃいたあぁぁぁぁぁあ!!」


「おめ」


俺の叫びは、ゲーセンの音に掻き消されていたが、その喜びは、確かに加速出来た気がする。

黒⚪姫先輩、やりました。


そして、この日俺が知った事。

それは、ゲーセン怖い。

読んで下さりありがとうございます!

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