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第三話 他人の事と自分の事は全く別ものってヤツね

 いつもの双喜亭でラーメンライスを食いながら、結局こいつらとだべる事になる。せっかくの金曜の夜なのに予定が無いのがちと寂しい。

「でもさ、陽介、小川ちゃんとつき合ってるって噂有ったけど、あれはどうなったの?」

猫舌の阿部氏はハフハフしながら、ラーメンを高く持ち上げすすっている。

「でまかせだよ、んなの。それより、てめぇの心配しろよ。」

「でもさぁ、さっき一緒に帰った時の小川ちゃんの目、うるうる乙女だった・・・・!」

俺はこいつのラーメンに思いっきり胡椒を振ってやった。黙れって。

 涙目のヤツを良いきみだとほくそ笑んだ時、俺の携帯が静かに震えていた。

 どうせ母親が帰り遅いからどこかで飯食えって話だとその時は思ったけど・・・・

「!!」

メールの内容に俺は思わず、息をのんだ。

“来たければ”

たったそれだけ。

 その時の俺の顔を後で阿部氏は

“阿呆面”

と言ったらしいがそんな事どうでも良かった。

 俺は店を飛び出し、それから

“悪りぃ”

と言っていた、ハズだ。


 彼女の家はマンションで、そのエントランス、一時でも惜しくって、息切らしたまま1201号を押す。


 エレベーターがもどかしく、一気に駆け上がりたくなって、気持ちを抑える。俺ってもしかして阿部氏よりガキ?

 

 ブザーを押しても返事が無くて、もしや、開いている?ってノブをまわすとそのまま反転し。

“ゲート開けたんだから、入って来ていいんだと思わないのか?”

初めての時に言われた言葉を思い出す。

 その戸口の向こう側、掃除機をかける彼女が笑った。

「早かったな。」

と。

                     ひみつのひ    つづく


他にもお品物書いてます。よろしかったらごらんになってくださいね。甘辛い恋愛が大好きだ〜♪

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