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ノスフェラトゥとヴェアヴォルフ  作者: 周防涼白
ぶらり異世界小旅行編
57/59

~んっ! んー~

 異世界トリップをした少年の魔法の成果は、テンプレートと表現するかの様に、此の世界の住人からすると異常という言葉がよく当てはまるものだった。


 普通の……農民や商人の様な……人間は生活魔法を日に数度使える事が出来れば良い程度だが、一般兵士は日に十数回、魔法使いは日に数百回程使える。


 属性魔法……対獣魔法……は生活魔法のおおよそ十倍以上の魔力量が必要であり、属性魔法の上位互換……火魔法に対しての炎魔法……ではだいたい三倍以上は必要である。


 お爺さん先生の様な国お抱えの魔法使いの場合は上位魔法を日に数百回は使える程よ魔力量を保有している……対城魔法は弱めの威力で日に一回程度。


 あくまで限界まで魔法を使用するとしたらの場合である。保有魔力量の半分を切れば倦怠感を起こし、減れば減る程体調が悪くなり、失神したりする。


 果たして、少年の場合は、どれほど強大な魔法……対城魔法……を使用しても一向に魔力の枯渇の兆しは現れなかった。……チートやチーターや!


 魔法の訓練にて少年が娘四人衆……自分達に靡かない事が分かると、掌を返す様に態度を変えた。身を以て魔法を体験したら良いとか口実を述べ、少年は一方的に魔法を受けるだけの訓練となった。


 少年は娘四人衆の事が好きではなかったので、そのまま特に抵抗等せずに攻撃を喰らい続けた。ただ何もしなかった訳ではなかった。


 少年はそのあまりある魔力を、発動されている魔法に流し込み、魔法の方向性を無理矢理に書き換えるよう練習していた。


 火魔法のファイアーボールを例にとってみると、ファイアーボールは敵の居る位置……落下地点……を決め、其処に向かって火の玉をブチ込む魔法である。


 一度手元から離れたファイアーボールは最初に決められた通り……ピッチャーが玉を投げる様……に軌跡を描く。


 少年は地面に落ちる迄の間に無理矢理魔力を注ぎ込み、強引にファイアーボールは空中で燃え尽きる様に書き換えたり、空中に留まり燃え続ける様な事を可能にした……誰にも気付かれない様に。


…………○


 此の王城に於いて人間を二つに区分するのなら、少年……勇者に対して好意的な人間と否定的な人間がいる。片方の……好意的な感情を抱いている方は王様や姫様、女騎士、メイドなどがいる。王は最初、勇者……少年とショウネン……に対して下種な企みをしていたが、ショウネンの圧倒的な力を感じた後は考えを改めた。


 王は出来るだけ勇者を援助する様、心がけた。だが、其の様な王の思いは勇者には届かず、傲慢な貴族に依って邪魔されてしまうのだが……。


 勇者を召喚した姫は勇者とは触れ合うことはなく、窓から眺めることしか出来なかった。貴族達が其れをよしとしなかったのである。だが其の様な貴族の思いをよそに、姫は何時も少年のことを遠くから眺めている内に……。


 女騎士が少年に抱く感情は、はてさてどの様なものなのか……弟子が出来た様な思いなのか、隣に並び立つ同士が現れた様な思いか、それとも男と女のものなのか……。


 メイド達は物腰穏やかで自分達にも丁寧な言葉遣いの少年に対して良い感情を抱いていた。男は女より優れているという考えが根ざしている此の世界なので、周りが高位な貴族しかいない王城では何時もメイド達はこき使われていた。貴族出のメイドであろうとも、爵位は低いので口汚く罵られることもあった。なので、勇者が優しくメイド達を労う言葉や感謝の言葉を述べるので、メイド達は勇者のことを良く思っているのであった。


 少年はプライドが高く、少年のことを馬鹿にしてくる貴族に対してはあまり良い印象を抱いていなかった。だが、少年も一緒に居たいと思える人達も多かったので、厳しい環境でも頑張ろうと思えるのであった。


…………○

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