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ノスフェラトゥとヴェアヴォルフ  作者: 周防涼白
ぶらり異世界小旅行編
54/59

~旅立ち~

 おろ? なんか可笑しいぞ。


 ショウネンは焦っていた。コピー・アンド・ペーストの要領で少年の記憶を貰おうと思っていたのだが、如何やら『切り取り』して『貼り付け』してしまったようである。


 おろろ? 此れはひょっとして結構拙いんじゃね。


 良い状況であるとは言えない。寧ろあまり芳しくないと言えようか。考えてもみて欲しい。記憶がぽっかり抜け落ちているのだ。しかも、其の事に気付けていない。今まで生きてきた軌跡が奪われてしまったようなものである。


 おおおおおおおおおお俺は悪くねぇ、せせせせせせ先生がやれって言ったんだ。

 

 当然、先生など存在しない。ただの現実逃避である。


 いや、待て。逆に考えるだ。そう、此の危機的状況は好機だと捉えるんだ! 記憶を奪ったんじゃない消したんだ。前世の、過去の忌まわしいとも呼べる記憶を消したんだ。褒められる事すれ、恨まれることはないっ! 俺は哀しむ必要なんかないっ。


 あくまでも失った記憶は前世のモノであるから、生活する上ではなんら問題は起こらない筈だ。つまりは人間として生きる上ではなんら問題はない。


 おけおけ、俺は悪くない。だから俺は悪くはないんだ。そうさ、新しい人生を異世界で過ごして欲しいという俺からの贈り物だと捉えてもらえばいいんだ!


 物事は捉えようである。其れを是と捉えるのか否と捉えるのか。些細なことで世界はガラリと変わる。


 今迄見えていたモノが見えなくなる。

 今迄見えていないモノが見えるようになる。

 今迄知らなかったモノを知る。

 今迄知っていたモノを忘れる。


 一つひとつの積み重ねで変われるんだ。其のような事でいい。とても小さな出来事でいいから。俺はオレとは違う人生を歩んで欲しいんだ。


 だから、今はお別れだ。オレは新しい『オレ』になる。毎日刷新していくんだ。また会える其の日まで、オレの成長を楽しみにしているぜ。


 ショウネンは影の中に吸い込まれるようにして、消えた。後には何も残さない。


 記憶を消したという問題は全く解決していないのだが。


 ショウネンは完全になった。

 少年は不完全になった。

 ショウネンは記憶を手に入れた。

 少年は記憶を失った。


 少年は勇者補正と吸血鬼としての能力を手に入れた。ただ、使い方を理解していない。今後、此の事が吉ででるか凶とでるのかはまだ誰も知らない。


 少年の冒険は今、始まる


…………○


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