~はいはいテンプレテンプレ~
「うむ、して、其の一カ月の間に其方ら勇者殿と共に冒険する者を選定するつもりだ。馬が合わない人間と旅をするのは辛かろう? 人数に応じて少しは資金も弾ませてやろうぞ」
「お心遣い、有難う御座います」
少年はやけに静かになったショウネンに眼を向けると、話に興味なさそうで建物の造りを眺めていた。こ、此奴はぁ~!
「余からの話は以上だ。其方らからなにか質問など或れば話せ」
「……いえ、特にないです。若し、分からないことを見つけましたら其の都度よろしくお願いします」
「うむ、其方は……」
「幾つか或るんだが、まず俺達勇者の扱いというものを確認したい。さっき、此奴とのやり取りの時」と顎で股下の騎士を差す。
「一体何人もの人間が俺のことを罵倒したかね。勇者に魔王を倒して欲しいとお願いしておきながら、此の態度は如何なモノなのかねぇ。んな風に愚弄されちゃヤル気とか失せるし、テメェで解決しやがれって思うよ」
「巫山戯るな! 貴様が其のような態度を取ることが問題ないのだっ。平民は平民らしく貴族様の言う事に従えば良いのだ!」
文官の一人が、そう叫ぶ。そうだそうだと頷く者は一人や二人ではない。
「だから其れが人にモノを頼む態度かっての……まぁ今の論点は其処ではない。俺の、俺達の身分はどの程度のモノなのか。今叫んだ阿呆よりは上か? それとも下なのか。ちょいと教えてけろ」
何を戯けた事を……と先程の文官が小さな声で、しかしショウネンにははっきり聞こえるくらいの大きさで呟いた。
「う、うむそうであるな……レイよ、ゼロよ。国を、世界を救う者が平民だというのは些か……。其方らの身分は余と同等のモノではある、だが、しかし、だからと云って内政に関与したりだとか外交に顔を出したりだとかは出来ぬ。素人がしゃしゃり出て来られては困るのだ。其方への答えは、余と同等の身分ではあるが政治での発言権はない、此れで如何だろうか?」
「おけおけ、じゃあさっきの阿呆を平民に堕とすだとかは出来ない訳ね、ざーんねん」
ショウネンは少しも全く残念そうもなく言う。文官はくっ、と唸り、握り拳を作る。王は冷汗を流す。
「レイよ、もう良いだろうか」
此れ以上の発言を許してしまうと益々状況が悪化、主に王達、貴族の頸を締めかねない、そう判断しての事だった。
「んー、じゃあ最後に。……魔王を討伐した後の俺達勇者はドーユー扱いになるんかな? 国の奴隷かな」
王はギクリとした。
「戦争の抑止力になるのならまだ許せるが、兵器として使われるのは絶対に嫌だよ? あと、他国のお姫様と結婚とかも。俺はベッタベタの純情モノが好きなんよ。政略結婚とかマジ勘弁な」
「わ、分かった。魔族を滅ぼした後は其方に干渉がないよう、余も努力しよう。……全てが終わった後であれば、此の世界を旅でもしては如何だろうか?」
「ん? んー……そうだな。旅、ね。うん、其れも良さそうだな」
「よし! レイよもう良いか?!」
自然、王にも力が入る。
「んだな、今は思いつかね。また今度よろぴく」
「そうか……それでは今を以て勇者召喚の儀の報告会を終わるとしよう」
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