~なん……だと……!?~
「ぐぬ、確かにこの謁見の間での行い……武器を使った威嚇及び生命を狙った戦闘行為……は赦すべからざる事だ。其の騎士には刑罰を与えなければならない」
ショウネンの尻の下から必死に顔を上げて問い掛ける。
「そ、そんな……王!!」「黙れ」
「で、ですがっ!」「黙れと云っているのが解らぬのか?」「ッ!!」
騎士は悔しそうに口を歪め、軽く涙していた。ショウネンは王に見捨てられた可哀想な騎士の事を思い、ほくそ笑む。
自分が信じて仕えてきた者に、簡単に切り捨てられてしまう報われなさに騎士は男泣きす。
「そーですよねー、罪には罰ですよね。咎人の言葉に耳なんか貸しちゃいけませんよね」
王国で鍛えられた近衛兵を容易く無力化してしまった勇者に王は内心喜ぶ。今、此処でショウネンを失う訳にはいけないという結論に至る。
「だがレイよ。貴様もこの謁見の間にての戦闘行為は褒められたモノではない。今回に限り眼を瞑るが、次はないと思え」
と、凄む王。
「はいはい、分かったよー」
軽く流すショウネン。
「うむ、では話を戻させてもらおうか。お主らは魔王の討伐を義務として召喚されし者達である、此処迄はよいか?」
「……はい」「いいよぉ!」
なんか微妙に内容が変わったような気もするが、折角話が戻ったのにまた水を差す事は良くないと思い閉口する少年。
少年は、未だ騎士の上に座り続けるショウネンに視線を送るが、あえて無視されたようにも思える。
騎士の顔面は憤怒で真赤に染め上がっていた。し、しどい。もう罰は確定したんだから退けてあげてもいいじゃない。
「うむ、では次に移ろうぞ。其方らは訓練の為に約一カ月程の間、剣術を始めとした戦闘技術や魔術、その他此の国や他国等の文化や常識、魔物についての知識等様々な事を覚えてもらわねばならない。此処迄もよいか?」
少年は疑問を述べる。
「すみません訓練、と仰いましたが実際には魔物等を退治するのですか?」
「否、我国の兵士達が其方らを鍛えてくれるのだ。訓練が終わり次第魔物を討伐しなされ」
「……分かりました、有難う御座います」
まじかー、チュートリアルが一カ月とか長過ぎす。まんどくせーな。少年は軽く遠い目に成っていた。
ご感想ご指摘よろしくお願いします。
バナーにクリックよろしくお願いします。




