~教育実習生(せんせい)との会話~
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放課後になった。部活動に励んでいるわけではない俺は、特にすることもないので家に帰ろうとしているところを、まるで偶然を装ったかのように目の前へ現れた教育実習生によって塞がれた。
……乳、デケェな。あれか? 海外で生活すると身体の方も順応して色々とビッグサイズにでもなるのか?! 日本人女性は今すぐにでも留学すべきです。幼稚園児のこどもとかさ。
すみません。嘘です。なんでもありません。
「やあやあ。これはこれは。偶然偶然。ではでは。ありませんか?」
あれ? この人、こんなにウザい感じの人だったっけか?
俺は、はぁ、と適当に相槌を打つ。
「どうですかな? 最近は」
「まぁまぁ、ですかね」
自分より背の高い女性と話すなんざ屈辱だ。しかし、残念ながら眼の高さの位置にメロンが二玉。役得……なのか? でも、それは、ある意味、背が低いことを認めてしまっているような気が……い、いや! 先生の背が高いだけさ! うん!
「身体の調子とかは?」
「特にこれといって」
「食べ物で好き嫌いとかある?」
「特にこれといって」
「朝が辛かったりしない?」
「特にこれといって」
「先生と会話する気ある?」
「ないです」
なんかこの人には近づきたくない、そう、本能が叫んでいる気がする。なんでだろう? 眼も合わせたくない。今すぐにでもこの場から逃げ出したいような、そんな感覚。
「ありり、先生、嫌われちゃってる?」
「Yes, of course!」
「そですか。じゃ、話変えるけど。最近、ここらで吸血鬼を目撃した、というのを聞いたことないかな?」
「っ!」
なんて質問をしてくるのだろうか、この人は、いきなり。……大丈夫、落ち着け。俺が疑れているわけでもあるまい。普通に、対応すればいいんだ。
「そういえば、SNSとかで結構話題になっているらしいんですよねぇ……誰かが見た! というのではなく、なんか、噂、みたいな形で流行? していますね」
「ふんふん、どんな風に?」
「確か……髪はなんかキラキラと光っているらしいですね」
すっと、先生は探るような目つきで俺を見据える。恐い。なんだろう? 全身の細胞が逃げろと命令してくるような。そんな悪寒。
「へぇ~? どんな感じなのぉ?」
「あ……、なんだか雰囲気、お……僕に似ているらしいです」
と、言いながら自分の髪をつまむ。サラッと流れるようになにかがコボレル。
「アア、ソウナンダァ。フ~ン? 君、モシカシテ、吸血鬼ナノカナァ?」
…………○
……いっぱいいっぱいです。
後先考えずに書くとこうなります。




