~出逢う(出遭う)~
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生徒と触れ合う--普段の生活や授業など、他にも先生方の授業風景などを観察? よりか参考にすることで今後に活かす、多分そのような感じ。
ここまで言えば察しの良いアンタならすぐに分かるだろう? そう、俺の通う高校も類に漏れず、若いニーチャン、ネーチャンが来校してきたという訳だ。
当然、この手のイベントにつきもの、『出逢い』が発生するはずである。だが、俺はつい先日に違う不必要な『出遭い』を果たしているので、今回は半強制的に共通√へと直結するのであろう。
……ちょっと言ってみたくなっただけだよ。意味不明ってことぐらい分かっている。
以前の俺であれば、進んで若いネーチャンの方へ寄って行くかもしれない。しかし、今は中途半端な状態異常が付与されているので、迂闊には動けない。
もし、俺が脱・人間であることが衆目に晒されれば……その後の展開を想像するだけでも恐ろしい。『ど田舎から出現したナントカ!』としてマスコミに散々追い掛け回された挙げ句、興味が失せたらポイされるのであろうな。
だから、これからは出来る限り人との接触は避けた方が良いと思う。
反面、別に露見たりしない気もする。実際、なにが起こるのかは全く分からないのだけれど、でも、外見が特別変わった感じもないので今まで通りに過ごしても問題ないと思う。
『案ずるより産むが易し』という言葉もあるくらいだし。だけど、『産』んだは良いけれど、その『産』まれてきたものが不幸や禍とかでなければ心配しなくても良いだろう。まぁ、なにかあったらその時はその時で。案じない。考えない。思考を放棄する。
そう、楽観視していた。「こと」が起きてからでは遅過ぎると気付いているはずなのに。もしこの時の俺に、言葉を伝えられるのであれば、きっとこう言うね。お前が人間らしい生活を過ごせるはずがないだろう? と。
俺が吸血鬼モドキになった。そして、まるでそれに合わせたかのようなタイミングで赴た教育実習生。ただの偶然で済ませることだって出来るのだけれど。どこか必然だった気がする。つまりは。
つまり。そいつは。
やつは。あの女は。
皆の味方。正義の味方。
異形の敵。倒すべき敵。
正統な彼女と。
異端な俺とは。
殺さなければならなくなっているのだ。
殺されなければならなくなっているのだ。
殺し合うべきなのだ。
それはさながら。
運命だとか。
宿命だとか。
天命だとか。
そんな因縁じみていることなのだと思う。
血を吸う鬼と。それを退治する人。
吸血鬼と吸血鬼退治家。
……はいはい、分かったよ。ま、どうせ。君は理解し《わかっ》ているんだろうけど。
そうだよ、あの(・・)教育実習生さんが吸血鬼退治家。それも吸血鬼退治の専門家さんときたもんだ。
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厨二、全開! 僕、全壊。
なんかどうにでもなれって感じです。




