~俺っていったいなんなのさ~
俺が人間を超えた存在になったからといって、だからそれ=(イコール)吸血鬼という等式は成り立たないのだと思うのだが、だけど実際にはなにも分からないということが今の現実、現在の真実。
人間を超越した存在=(イコール)吸血鬼ではないはずだが、吸血鬼=(イコール)卓越した存在はどうやらそこまで違和感を生じないと思うのは俺だけであろうか。どうでも良いことなのだけれど。
吸血鬼、といっても普通に日中も出歩くことが出来るし、十字架? なにそれみたいな感じである。大蒜だって普通に食べられるし、鏡にも映る。首に手を添えると普通に脈拍を感じとれるし、試しにカッターで指を切ってみたけど血は出る。
だけど、日光を浴びるとだるくなった。十字架を思い浮かべると軽く眩暈がした。大蒜は少し苦手になった。鏡に映る姿は心なし薄くなった。心拍数は一分間に30回を下回るようになった。切り傷程度はすぐに治るようになった--その時、流れ落ちた血も消えた。
完全に規格外になったな~と思いつつ、だけど日常生活にはあまり支障をきたさないと確信めいた予感がする。能ある鷹は爪を隠すらしいから、力ある俺は制御しなければならないはずだ。あれ? ナルシスト発言?
『吸血鬼になった』と言ったところで、だからといって別に今の日常が非日常になる訳ではない、はず。そんな可能性の空想論を延々と論じたところで、なにかが変わる訳でもないだろうけど。だけど、俺は話さずにはいられない。
俺という、ちっぽけな人間--もう違うか--がひとり行方不明としても世界は相も変わらず廻り続けるはずであるし、俺という矮小な吸血鬼が人間を何百人喰べたところで世界は揺るがないのだ。
いや、まだ人間の血は飲んでいないけどさ。
なのでって一体どういう繋がりなのか甚だ疑問を抱かざるをえないけれど、まだ血を飲んですらいない俺を『吸血鬼』と呼べるのかどうか疑問を抱く。やっと最初の言い出しに戻れるね。
人間を辞めた。人外になった。力を手に入れた。犬歯が伸びた。etc.etc.
だけど、『血を吸う鬼』の定義に当てはままないんだよ。いくつかの条件に当てはまったとしても、定義に反していたらそれを証明することは出来ない……はずだ。
俺はそんな模糊で曖昧になった。
存在自体が希薄であやふやのような? そんな感じ。
だと言うのにも関わらず、今日もまた俺は平然と学校へと登校している。みんなの知っている昔の『俺』……ではない今の[俺]がこうして歩いている。
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久方振りの更新です。
なんか、もうダメぽ(泣




