~今日から俺も吸血鬼!?~
はい、またセリフとかをパクリました。
大丈夫なラインですよね? 大丈夫だよね?
また会話ばっかりです。
すっげぇ『ちくわパン』なる食べ物が気になってきた。
うまそう。なんかホットドッグみたいな感じでソーセージのところがちくわなのかな?
あなたは『ちくわパン』を食べたことがないのですか?
生きている価値が無いですね
そこまで言っちゃう?!
今度、絶対に食べよう!
私も食べたことないのですけどね
ってないのかよ! じゃあ、お前も死んだ方がいいじゃんっと、死なないのか。不死身とかまじでチートだな。
……ってここから出られるの?
「ここらか出ることは可能か?」
それはあなた次第ですね
この私を屈伏させるもこの私のご機嫌をとるのも……
……はたまたあなたが力を使用してこの世界を崩すか
だそうだ。これなんてムリゲ?
力ってなに? 俺そんなの持ってないよ。
俺、厨二じゃないはずだし……
「分かった、じゃあ最後の質問だ。なんでお前は俺とそっくりなんだ?」
あなたは赤子として生まれてきた時、今にも死にそうでした
今の医療技術がどこまで進歩しているのか分かりません
もしかしたら私は必要なかったのかもしれません
ですが、とりあえず私はあなたを助けてあげることにしました
ただの気まぐれですよ
あなたは選ばれたわけですね
私はあなたの血を少しだけいただき
吸血鬼性質をほんの少しだけ与えました
だからあなたは今、普通に生活出来ているのですよ
『あなたの血をいただいた私はあなたの情報を手に入れた、ゆえにあなたの存在の力を有することが出来る』
ただ完全にあなたになりきることは出来ないので
ご覧の通り少しだけ吸血鬼がはみ出しています
そう言いながら彼(?)は髪の毛をいじる。
俺の髪の毛と違い透明に近いそれを掻き上げる。
すると、すいたところからサラサラと光の粒のようなものがこぼれる。
こうして見るとかなりキレーな感じだな。
あとは気まぐれ、あなたの姿をしているのはただの気分ですよ
「お前の所為で俺が吸血鬼と誤認されるかもしれないのだが?」
知りませんよそんなこと
うわ、ひでぇ。
誤認もなにもあなたは吸血鬼なのですよ
「吸血鬼。ヴァンパイア。ノーライフキング。ノスフェラトゥ。……そんな物語の登場人物になっちまったのか?」
そうですね
「ん? ってことは俺も変身とか出来るのか?」
変身するくらいならきっと出来ますけど、あなたの存在を他者の存在に割り込むことは出来ませんよ
「他者の存在に割り込むって、あれか? 真っ赤な髪と眼を持つ女の子のノリか?」
(ふ~っ)そんなノリです
今溜め息ついた? 絶対についたよな?!
「じゃ、じゃあ! 変身の仕方とかを教えろ……っていただけませんか?」
いきなり掌を返しましたね
まぁ、いいですよ
……イメージを強く持つことです
好きな女の子の着替えを想像するように
好きな女の子のはだかを空想するように
好きな女の子の風呂場を妄想するように
なんで好きな女の子限定!? しかも全部エロ方面だし! どれだけ俺は思春期男子なんだよ!!
なりたい姿を
そう、声が聞こえた気がした。