~ジョン・ジョージ・キュルテン・ペーターヘイグ~
少しグロいかもしれません。
本編とたいして関係ないので飛ばして下さい。
またほとんど会話だけです。
矛盾点がなければいいなぁ~。
僕は基本パクリしかしていないorz
元ネタ分かりますよね……?
あと吸血鬼はwikiで適当に見つけた名前を合体させました。
暫定ではありますが修正しました。
2012/05/31
「既に始まっていたのかもしれません
「この世に生をうけた時から
「私の中に流れる血には
「魔法とか超能力といった類の異能の力が流れていたのか
「はたまた神様の悪戯だったのか
「それとも偶然にも発現したのか
「過去であっても
「現在となっても
「未来へいっても
「分からないことには変わりありませんけれど
「私は悪くないのです
「私はなにもしていません
「私はただ、そこに居続けたのです
「だから、私は悪くない
「人々は私の中のなにかを悪いと言うけれど
「私はなにもしていない
「私はただそこに居続けようとしただけです
「だから、私の街が滅びたのも
「私の所為ではありません
「どうしてもなにかが悪いと決め付けるのであれば
「ただただ単純なことです
「運が悪かったのでしょう
「私の姿は少し異質でした
「周囲の人々とは一線を画すしていました
「それが原因なのかよくみんなから攻撃されていました
「ですが、人を殺したことはありませんでした
「ですが、ある日突然それまでの日々は消え失せます
「それは唐突でした
「私の母親からでした
「『気味が悪い。お前なんて産まれてこなければよかったんだ。お前は私の子ではない』
「そう、言われました
「なにを言われたのか理解出来ませんでした
「だんだんとその言葉の意味を把握すると
「目の前が朱く染まりました
「そして、母親は爆ぜました
「内側から爆発しました
「周囲に穢い花火を打ち上げながら肉片が小旅行を終えぼとぼと床に落ちました
「視界が朱くなったのは
「母親の血が私に降り掛かったからだと思いました
「けれど違いました
「鏡には眼を朱く染めた私がうつっていました
「泣いて充血したのかな?
「と思いました
「それも違いました
「私の眼の色は元の金色に戻りませんでした
「眼が朱くなった影響でさらに私を愚弄する人が増えました
「ちゃんと全員殺しました
「みんな等しく均等に平等に殺しました
「少し派手に殺りすぎたようで捕まりました
「当然、子どもの身なので大丈夫だろうと思っていました
「けれど終身刑でした
「涙は出ませんでした
「処刑される当日、気付くと頬が濡れていました
「舌で舐めてみると血でした
「血の涙でした
「驚きましたが死ぬのだから別に関係ないか……と思いました
「身体をロープで縛られて引きずられました
「みんなからを石を投げられたり罵声を浴びせられました
「『化け物なんて死んでしまえ』
「と言われました
「私は化け物なのか?
「と思いました
「町を出た後、丘の上までずるずると引っぱられました
「見上げると大きな樹が私を見下ろしていました
「その樹には首を吊った屍体などがぶらぶら下がっていました
「首のない屍体も転がっていました
「大きな樹が人間の血を吸って育っているのかと思いました
「威圧感パネェっすと思いました
「え? 使い方を間違えていますか
「『あぁ、死ぬのだな』そう強く実感しました
「斧をもった男が振りかぶりました
「女が真っ二つに割けました
「その女はどうやら私とは別に終身刑を言いわたされた人のようでした
「血が飛び散りました
「私の眼の前がまた燃え上がるように朱くなりました
「必死に舌を伸ばし舐めました
「実に甘美なものでした
「今まで食べたり飲んだりしてきたものの中で一番美味でした
「斧は振り降ろされました
「私はひとつ望みが出来上がりました
「最後の最期の望みは、私の首が切り落とされ血飛沫の飛び散る音を私が、私自身の耳で聞き届けることでした
「絶対に不可能のはずですが、どうしても聞き届けたくなってしまいました
「ひゅっ! という風切音とともに私の意識は途切れました
「次に目覚めた時は血の海でした
「私は身体を起こそうにも首から下がありませんでした
「結局、私の望みは叶いませんでした
「私は大変、喉が渇いていました
「喉を潤すように舌を伸ばしました
「最初に感じたのは私の血でした
「なかなかの美味でした
「しかし先程の女の血の方が美味しかったと思いました
「身をよじろうとしましたが、首から下が無いのでした
「私は想像しました
「私の首より下を
「激しい痛みを堪えながら
「徐々に植物が根をめぐらせるように徐々に身体が生えてきました
「しかし、中身はすっからかんでした
「ほりぼての身体でした
「発泡スチロール並みの身体の出来具合でした
「それでもその時の私には十分過ぎるものでした
「私は血を求めました
「先程いただいた女の血を
「息を吸い込むとその女の屍体がどこにあるのか分かりました
「私から少し離れているところにいました
「私は急いで駆け寄り、女にかぶりつきました
「女は死後、数時間経過していたようで肉は堅く血は冷えていましたが、美味でありました
「ひと口、またひと口と食すたびに女はみるも無残な形になりましたが、私は食べ続けました
「最初は手の指から食べ始めました
「きれいな手でした。白く長く爪も整えられていました
「そして腕を舐めるようにたいらげ、二の腕
「次に脚。ふくらはぎ、太腿、尻肉、腹
「臓器も全部いただきました。少し苦かったです
「心臓を目にした時は興奮しました
「宝石を扱うように優しくそっと抱き上げ、頬擦りをしてから食べました
「力がどんどん溢れてきます
「最後に胸から上を一口で吸い込み嚥下しました
「女を食べ終えるとその女の記憶を手に入れていることに気がつきました
「さらに姿形までその女に造り替えることが出来ました
「つまりその食べた女の代わりになることが出来ました
「人生最大の悲劇でしたが最大の喜劇になりました
「私はそこら辺に散らばっている屍体を全部いただきました
「中には不味いものもありましたが我慢して食しました
「私は願いました
「死にたくないと
「すかすかだった身体に力が宿りました
「レプリカながらも
「吸血鬼誕生の瞬間でした
「力に酔った私は、私のうまれ故郷の人間を全員一人残らず老若男女問わず、年寄りも赤子も男も妊婦も死者も牧師も神父も、食べました
「とさ
「けれど私は悪くありません
「お腹が空いていただけなのですから
とまぁ、私はこうして私自身の吸血鬼性質を知ることが出来ました
首切られても生きているって、最早反則じぁね? てかこいつは結局なんなんだ?
吸血鬼なのか? それともなんちゃって化物なのか?
イマイチ今の話では分からなかったんだけど……。
あと、心臓に杭を打つのと、首をもぎとることで吸血鬼を倒せると思っていたのだが、違うのか?
どうやら私は完全な不死身になってしまったようでしてね
何度も自殺を試みたのですが、駄目でした
そして以後、人を食べるようになりました
不完全の存在が完全を語る、これいかに。
生と死の狭間に位置する存在が不死身を語る、これいかに。
てかこいつ人肉嗜食なんじゃないの?
「お前は今までどれくらいの人間を食べてきた?」
あなたは今までに食べてきた『ちくわパン』のちくわの数を憶えていますか?
いや、『ちくわパン』なんて食べたことないんですけど。
なにそれ、すっごく食べたくなってきた!
よろしければご意見ご感想ご指摘をお願いします☆
矛盾点や修正すべき点などもお願いします!