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~ここ、どこ?~

ほとんど会話です。

細かい設定を考えるのは大変です(汗


設定を一部変更しました。

2012/05/29

気付いた時には、周りにはなにもなかった。

 白い空間。ほら、二次創作の転生モノで死んだ後に通過する神様の休憩場みたいなところ。

 ただだだっ広い空間ははてしなく空虚でどこか寂びしい。

 そうか、俺は死んだのですね! 早く神様とか現れないかなぁ?



おやおや、あなたは神なんていうモノを信じているのですか?



 あいつの声がした。

 振り向くと後ろにいた。

 どこをどう見ても人間離れしている彼。



私はあなたで、あなたは私ですよ



 なんて言いやがる。いや、訳分からないから。

 確かに俺とアンタは似ているかもしれないな。

「お前は、何者だ?」



おや? お忘れになられましたか。私ですよ。わぁたぁし

……確かにあの時、あなたはまだ赤子でしたものね

憶えていなくても当然でしょうか

いやはや、人間の記憶力は安っぽいですね



 俺は以前、それも赤子の頃にコイツと出遭ったことがあるらしい。

 夢に出てくる吸血鬼は……って、まさかね。

「人間を批判しやがりますね。もう一度問うぞ、お前は何者だ?」



あなただってもう気付いているのでしょう? 私の存在を

あなたの予想を想像を妄想を、口に出してみて下さいよ

私は何者だと思いますか?



 コイツの存在を声に出すことによって、ヤツが『そこに存在ること』を認めてしまう気がして少し躊躇ためらう。しかし、だからといってなにもしないのも味気無い。

 ふっと息を勢いよく吐き出し、髪の毛がなびく。きらきらとなにかが舞う気がした。

「お前は、吸血鬼か……?」



正解といえば正解



「お前は俺の血を吸ったのか?」



正解



「俺は赤ちゃんの頃、お前に出遭ったのか?」



正解



「俺は吸血鬼になったのか?」



半分正解



「俺は人間に戻れるのか?」



どこまでを人間と定義するのかは分かりませんが、あなたの思う『人間』には無理でしょうね



「…………ここはどこだ?」



固有結界、とでも言っておきましょうか?

それともあなたの言う、神様のプライベートルームの方が良いですか?



「どちらでもいい。つまり現実とは隔絶された世界だと」



正解。流石ものわかりがよろしいようで。



 一体どうしたものか。

「お前はなんだ(・・・)?」



私は人間です

ですが先祖に魔法使いがいたのか

はたまた超能力者でもいたのか

私には少しだけ魔法のような超能力のようなものを使うことが出来ます

『力』とは願いを叶えるもの

私が願ったのは伝説の吸血鬼のパロディ

人の精を吸い永世の日常を手に入れること

人の生を吸い悠久の日常を手に入れること

ですが私は人間、吸血鬼の真似事をしても本物には敵いません

所詮レプリカの吸血鬼、贋モノでしかありません

いくら神様の真似事をしても決して神様になることが出来ないのと同じことです

誰かの真似をしてもその人になることは出来ません

ですが、贋モノと本物どちらに価値があると言われたら、あなたはどう思いますか

たいてい本物を選ぶでしょう

では限りなく本物に近い99.9999(シックスナイン)の贋モノでしたらどうでしょうか

外見質感重量その他すべてが限りなく本物に近い贋モノ

贋モノと言うのは本物になろうと努力します

本物になって誰にも贋モノと呼ばせないようにしようと

当然、私も吸血鬼になろうと努めました

そして今の私は勝らずとも劣らずの存在になったと思うのですけどね

ま、結局、半端な吸血鬼なんてはっきり言ってただの雑魚です



 雑魚ですか……ちょっとショック。

「ん? 待て。お前は超納涼力を使って化け物になり下がったのか?」

 すると彼は待ってましたといわんばかりの表情を浮かべた。

 なにより俺の姿をしているので気持悪い。

 鏡でもないのに自分の姿を捉えることは俺にとって違和感しか与えない。



よくぞきいて下さりました

それではおきき下さい

私がどのようにして吸血鬼になったのかをお話ししましょう

ジョン・ジョージ・キュルテン・ペーターヘイグのお話を

よろしければご意見ご感想ご指摘をお願いします☆

矛盾点や修正すべき点などもお願いします!

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