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~変化?~

俺の世界をがらりと変えるような出来事を起こそうと思っていたのですが、

なかなかテンポよく書けませんでした……

たぶん次の回ではなにか起こりそうな気がします。

 少し拗ねたような顔をした彼女の手を引っ張ると、顔を赤くしながら俺の横に並んだ。

 手を離そうとしたらすごく悲しそうな表情を浮かべたので、いまだ手を連結中。なので絶賛、赤面中! ふたりとも! なにこのリア充、氏ぬの!氏んじゃうの?!

 すると彼女はなにかを発見したようで、元気ハツラツー! って感じに俺を誘導しようとする。


「あー! 白ちゃん、献血車だよ! ちょっとよっていこーよ!」


「……うん……」 さっと視線を下に降ろした。


 献血好きな女子って一体……。ま、まぁ! 趣味嗜好は人それぞれだしね! キモカワイイ系が好きな人と同じ感じかな! 違うか!

 彼女の趣味に対して軽い狂気を感じる。血、抜かれるのって怖くないのかな……?


 残念なことに俺はすでに十六歳の誕生日を迎えていた。

 産まれる日が遅かったらな~、と一瞬思ったが結局、誕生日を迎えた後に付き合わされるのだろうと思い、軽く落胆した。はぁ~。

 注射針が触れてから穴を開けずぶずぶと肉の中を進行していき血管に到達する……想像するだけで身の毛がよだつぜ。

 予防接種とかマジ堪忍な。


「し~ろちゃん♪ はやくはやく~!」


 まるでこれが恋人同士のデートだと言わんばかりのテンションの上がりよう。……俺まで嬉しくなるじゃねぇか! うわ~、今、絶対にやけてるよ。気付かれていないかな……?


「はいはい、献血車は逃げたりしませんよ」


 と極めて表面上は冷静を装いながら言い、下に向けていた視線を上げ、献血車を捉える。

 と、


「っ!」


 なにか嫌な感じがした。

 口の中に髪の毛の束を無理矢理押し込められたような感覚。

 爪と肉の間に針のような鋭いモノが侵入されるような感覚。

 背中を舌の先で舐められたような削られたような感覚。

 肛門に棒状のモノを突っ込まれる感覚。マジで堪忍な。

 アッー。



 気持悪い、その言葉が俺の全身をむしばんだ。




「白ちゃんどうしたの?」


 不思議そうに俺のことをのぞきこむようにして顔を近付けてきた彼女。


「いや、なんでもないよ」


 心配させないよう嘘をつく。

 あ、マジでやばい。吐きそう。

 いつもは全く信じていない神様に願う。助けてくれ。

 天を仰ぐようにきれいな空を見上げる。

 からすが数羽どこか遠くへ飛んでいく。

 右の耳鳴りがひどい。音が聞こえなくなるくらい。

 こらえきれずしゃがんでしまった。

 アスファルトの上をアリンコが動いている。


 影がゆっくりと迫る。誰かが近づいてきている。

 すると彼女は、


「ねぇ白ちゃん、白ちゃんって兄弟なんかいたっけ……?」


 尋ねる。少し探るような、だけどどこか脅えているようなそんな声。

 震えている。とんだ場違いな気もするけれど。


「いや……いないけど……」


「………………」


 だんだん耳鳴りが激しくなる。

 視界が真白まっしろに染まる。まぶしい。

 不快に感じるくらいまぶしい。


 一体、俺の身体になにが起こっているんだ?

どうやら俺に変化が起きそうです。


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