第九話
すいません。予定よりも遅くなってしまいました。昨日の帰りにイレギュラーな事が起きてしまいまして……
今回も悪いとは思うのですが、中途半端になってしまいました
寛大な心で受け止めてくれれば幸いです。
小泉一輝でした
謎の霊狩人の登場に動揺しているのが、よく分かる。一応、声を出す。年下に負けてはいかん。
「お前、北沢中の新1年か。なんでこんなところにいる?すぐ帰れ。」
その少年は、俺がこの春に卒業した北沢中の制服を着ていた。
少年は一度溜め息をつき、
「僕も霊狩人だからね。ここの霊を狩ったんだよ。」
と、あきれたような口調で吐き捨てた。
「入学式の日に僕が狩ろうとしていた霊を、誰かが北沢中に来てまで狩ったから、誰か気になってね。いろいろ調べてチャンスを伺ってたのさ。」
沢村が半ば怒った様子で問う。
「何なのよ、アナタ。名前は?」
「北沢中の新一年生。島津だよ。」
その後も何か言おうとしていたが、なぜか俺の顔を凝視してきた。
「…もしかして、先輩?姉ちゃんとは最近話してないらしいすけど、」
少年の話が進む前に、疑問が浮かぶ。
「俺はお前の姉なんぞ…」
「知らん」、と言おうとしたが、死神少年と知り合いの苗字が重なっている事に気付いた。この少年も、教室で沢村の後ろの席を使っている女子も苗字は「島津」である。
俺は恐る恐る尋ねる。
「もしかして、一か?久し振りだな。」
「先輩も元気そうでなによりです。」
「さっきの様子だと、かなり性格変わってるみたいだな。驚いたぜ?」
「すいません、いろいろあったもんで。」
俺も一も沢村を蚊帳から追い出して、二人であれやこれや喋り始める。沢村が割って入ってきた。
「ちょっと、私だけ置いてかないでよ。何なの、知り合い?」
「その通りだ、沢村。コイツは俺達のクラスメート、島津の弟、」
とまで言ったところで、一が喋り出した。
「島津一です。先程まで先輩だと分からなかったんで、生意気言ってすいません。」
と言って、頭を下げた。沢村は無理矢理な笑顔で軽く、
「いや、大丈夫よ。私は沢村由紀。美聖とは同じクラスよ。それで、この子はププ。」
とは言ったものの、心底、何よコイツは、みたいに怒っているかもしれない。
一応ではあるが、再度確認しておこう。
「本当に一だな?違ってたら真っ二つだぞ。」
そう言いながらブーメランを出した。
「大丈夫、僕は僕ですよ。」
一は白い歯を見せて笑った。