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プロローグ
自分なんて、どこにでもいる普通の中学生だ。特別頭が良くも悪くもなく、運動は得意でなければ苦手でもない。趣味は読書だけ。早い話、「個性」が無いのだと思う。
受験を終えて、一息ついた頃。高校という新たなステージで、何かにチャレンジしようとは思うが、見つからない。
なぜ、今更二ヶ月も前の事を思い返しているのだろう。多分自分でも予想出来なかったからだ。高校生活がこんなスタートになるなんて。
高校入学から1週間が過ぎて、新しい環境に慣れてきた。「新しい」よりは「怪しい」が適切なのだろう。なぜかって?目の前を見れば分かるだろう。
霊と呼ばれる何かが足元を埋め尽くしている光景を。