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絶世の美少女

「あら、葵? 食べないの?」

「……う、ううん! 食べるよ! わあ! 美味しいなぁ、これ。和也さんが作ったんですか?」

「うん、そうだよ。あと葵ちゃん、敬語じゃなくていいんだよ?」

「あはは、ありがとうございます〜」

 

 先程覚えた名前をさっそく呼ぶ。

 ……急に敬語外してとか言われてもねぇ。私たちは家族でもないのに……。

 それに、先程会った次男(確か洸)のことが気がかりでならなかった。

 ……さっきのなんなの!? 感じ悪っ!!

 私だって急に家族だよ言われて少し腹が立っているのだ。

 彼にも少しくらい気持ちを隠してほしい。

 どうせ、本当の家族ではないのだから。



「葵、やっぱ嫌? 家族になったこと……」

「ん? 全然そんなことないよっ!」


 今更そんなこと言われても、と思いながら笑顔で答える。

 そう、ここは笑顔で、が大切だ。

 お母さんを不安にさせないように。お母さんに笑顔になってもらうために。


「そう? ならいいんだけど……」


 ……ほら、すぐそういう顔するじゃん。私が嫌だって言ったらどう返すのか、考えてもいないくせに。……なんて。

 私はなぜ、こんなにも毒づいているのだろうか。

 先程の食事だけで分かる。

 新しいお父さんはすごく良い人だ。

 それなのに、どうして——。

 ……こんな私、やだな。しっかりしろ、私。


 

 ◇◇◇◇◇



 私は廊下である美少女に会った。

 あまりの可愛さに驚愕する。

 透き通る肌、小さい顔、少し茶色がかった綺麗な髪色。蜂蜜色の大きい目。そして頭を撫でたくなる身長だ。学年で考えると少し小さめなのではないだろうか。


「あっ……」


 あちらはこちらに気づいたようだ。

 ……んー、どうやって返そうかな。

 ここで何も言わずにすれ違ったらさっきの次男みたいに感じが悪いだろう。

 私はいつも通りの笑顔を浮かべて話しかけることにした。


「天音ちゃん……だよね? よろしくね!」

「あ……はい……」


 ……ん? こっちも感じ悪い?

 と、思ったが、そんな考えは一瞬で抹殺した。

 ……照れてる? は? かわいい。

 もじもじとした感じがめちゃ良い。

 私はものの数秒で、変態おじさんみたいな感じになってしまう。

 ……いや、この顔は優勝。どっかの誰かさんより全然いいよ。ありがとう、神様!


「あ……」


 天音ちゃんは何かを言いたそうにこちらを見てくる。


「どうしたの? 天音ちゃんっ!」

「あ……えと……その……あの……な、何でもないです……!!」


 彼女はぺこりと頭を下げるとこちらのすぐ側を走っていく。

 シャイなのもいい。推せる。

 私は心の中でグッジョブ!と親指を立てた。



 

お久しぶりです!

今回めちゃ短めです!ごめんなさい!


読んでくださりありがとうございます♫

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