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流刑地3 ウェルカムストレンジャー

気絶をしていた鍵山はバッと飛び起きた


「ハッ!?今何時何曜日!?」


開口一番こんな事を言っているので元の世界では社畜だったのだろうか。

スヤァとほぼ寝ていたアリアは驚いて起きる。


「うるさいですね...もっと静かに出来ないんですか?」

「悪かったな社畜で、ってわかんねえか」


鍵山は起き上がり散弾銃の整備を始める、その間に鍵山はコイツマジで面が良いなと思った。起きている顔や一瞬見えた寝顔とかも全部絵になるのでムカつく。

別に惚れるなんて事は無い、だって俺にはあの女がいるから。

アリアは鍵山を観察していたスーツ姿の鍵山はアリアにとっては馴染がない、なので物珍しさから細部まで見てしまう。そして気付く、鍵山の薬指には指輪がつけられていることに


「指輪、つけるんですね。そういったものには興味無いと思っていましたが」

「あ?何だアンタの世界には婚約指輪っつう概念が無いのか」


確かにそういったのもは無かった。アリアは婚約指輪という言葉に惹かれる、そしてどういったものなのか詳しく具体的に聞く。


「なんつうか、証?俺達は結婚したんだって言う証明みたいなもんだな」

「結婚してるんですね、意外...」

「結婚って概念はあr...いや失礼だな、俺は元の世界じゃあエリート社員なんだぞ!モテまくるに決まってる!今は元だが...はぁーどうしてこんな事に...俺は優秀なのにこんな...クソッ」


またもや嘆く鍵山、もう一度あの叫びが来るかもしれないので一応剣で気絶させる準備をする。必要なかったが。

鍵山は散弾銃の整備を終える、そして手から銃弾を生み出した。


「それが貴方の能力ですか」

「ああそうだ、『思い描いたものを作り出せる』能力だ」


と言っても銃弾みたいな小さなものしか作れないがな、と付け加える。この鍵山の能力は魔力量によって作れる物は決まってくる。鍵山の魔力量は少ないので小さいものしか作れない、限界は散弾銃を作れる程度だ。もしアリアがこの能力を持ったら間違いなく最強になれるだろう、と言いたいが構造を知らなければ作れないので使い勝手が悪い。

ならばなぜ...


「よく作れましたね、その武器」


能力の説明をされたアリアはそんな疑問が浮かんでくる、鍵山は見るからに戦闘をしていた人間じゃない。その真逆の事務職だったはずだ。なのに武器の構造を知っているなんて違和感がある。


「ああ全くその通りだ、俺は戦闘なんてしたことがなかった。それでも作れるなんて都合が良すぎるよな?まあこんなクソッタレな世界でも神さまが居たってことよ」

「貴方に付く神がいるなんて驚きですね」


行きますよ、と言ってアリアは部屋の外に出る。


「辛辣だな、泣けるぜ」


鍵山も部屋を出た。



屋敷を探索する、特に何かあると言うわけではない。蓄音機頭が徘徊しているということ以外は

鍵山によると蓄音機頭の弱点は頭部、それ以外は当たり判定は無い。だが頭を狙ったとしても銃では倒すまでは不可能らしい。もっと強い武器がいるとのこと


「これは...」


蓄音機頭から隠れてやり過ごしている時、鍵山は何かが書かれている紙が落ちていることに気付いた。

書かれていたのは『地下に来てくれれば武器があるヨ!対価はあなたのお悩みで!』と書かれていた。


「何だこれ」

「なんですかこれ」


中々ふざけた宣伝だが、他に人がいて更に武器を売っているとなれば行かない理由が無い。対価の悩みとやらはよくわからないが二人は地下を目指す事にした。



蓄音機頭を躱して紙に記されていた地図を頼りにしてやっと地下への入口にたどり着く。階段を下り扉を開けばそこはもう地下空間、アリアは早速入ろうとするのだが鍵山が行きたくないと言い出す。


「なあ、見るからにヤバいだろ?」


地下は不気味な雰囲気を醸し出していた、いや不気味なんてものじゃない。もっと悍ましい

更に嫌なのがこの入口からでも聞こえる女の甲高い声。明らかに人のものではない、化け物に分類されるものだろう。

本当にこんな所にまともな人がいるのか?居たとしてももう死んでいるんじゃないかと鍵山は思い始めた。


「それでも他に道は無いですよ」

「そうだけど、そうだけどさぁ!俺行きたくねえよぉ!」


情けなく弱音を吐く鍵山にアリアはお構いなく地下の扉を開けて入る。

地上は鍵山と蓄音機頭の二人になった。


「ちょっ、置いてくつもりか!?クソッ、マジかよ。わかったから一人にしないでくれぇ!」


鍵山も急いで地下に入っていった。

地下は意外にも広かった、廊下は1人分しか通れない狭さだが部屋が沢山あり地上同様迷う。

勿論それも怖いがもっと怖くしている要因はかすかに聞こえる足音と息遣いだ。近くもないが遠くもない距離感で聞こえて来るのですごく怖い。

光源は鍵山が能力で作った懐中電灯一つのみ、それだけが頼みの綱

探索していると広い部屋に出た、ゲームで例えるならこれ絶対ボスが出るなってぐらいの広さだ。


「なんか...やたらと広いな。それに足音も段々近くなっているような...」


怖くなって鍵山は後ろを振り返る。もしかしたら何かいるかもしれないかr「キュアアアアアアアアアア!!!」居た。

その何かは、顔だけ見ればギリギリ女だとわかるが腕が八本で足が二本というアンバランスな造形だ。


「マジかよ!?」


咄嗟に散弾銃を撃つも水面の波のように透けてしまった。鍵山は驚きすぎて腰が抜けてしまい動けなくなってしまう、格好の的だが化け物は鍵山を一瞥しただけで何もすることはなく、そのまま叫びながらアリアの方へ一直線に突進する。


「どうして私!?」


アリアは逃げる。先程の鍵山の攻撃が効かなかったから剣で斬っても無意味だろう。やけに長い地下空間を走って走って走り続ける、だがまだ追いかけてくる。後ろから絶え間なく響いてくる奇声が恐怖を引き立たせる。

しばらく走り回っていると正面に人影が見えた、そして扉を指さしてそのまま奥に消えていった。

ここに入れということだろう。罠かもしれないがどうせ走っても埒が明かないので思い切って入ってみる。

そして入った瞬間に扉が勢いよく閉まり、あの女の化け物は入ることはなかった。

一安心と一息つくと奥の燭台に火が灯り、点けた人物はアリアに声をかける。


「ウェェルカム!お嬢ちゃん」


その人物は紫が特徴的で顔の見えない、アリアがよく知っている人物だった。

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