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エミーリア

「あの、なんで私は呼ばれたのでしょうか?学園長」

学園長室に来た私は疑問を投げかける、私に何の用件があるのか全くもって分からない、身に覚えがなさすぎる。

何かやらかしたつもりはないのだけど。


「はい、まずは謝罪をしておきます。ただでさえ白い髪で目立っているのに学園長に呼び出されたという事実はあなたを悪目立ちさせてしまうでしょうから。」

「だったら目立つ場所で呼び出す必要なかったですよね。」


私はいかにも不機嫌と分かる声で言った。謝罪するくらいならそんな事しないで欲しかった。私はもう目立っているのだからこれ以上平穏を脅かすことはしないでほしい。


「それはごもっともです。いえ、あの時は凄く動揺してしまってつい焦ってしまいました。普段の私ならばこんな事無いのですが事情が事情ですので。本当にごめんなさい」

「あ、いえそこまで謝る必要は...」 


学園長のただならぬ様子から、なんだかとても申し訳なくなってきた。

しかも怯えてる?


「あの...失礼ですが、何か怯えてません?」

「はい?!い、いやそんな事...ないですよ?......いや言い訳しても見苦しいだけですよね...はい私は怯えています、とても」


きっぱりとそう告白する学園長、この人は結構有名らしいがそんな人が怯えるとは一体?


「それは何故ですか?」

「それは...言えません、貴女に非はないですし。なによりし......何でもないです忘れてください。」


そう言った彼女の体は震えていた、寒くて怖いとかの誤魔化しができないほど震えていた。

一体なにが?忘れてと言われても余計に気になってしまうのが人の性だろう。


「んんっズレてしまいましたが用件を言いましょう、ここにあなたの保護者は来ていますか?」


保護者?保護者ってあの人のことだろうか、なんでそんな事を?うーむ、この怯えようとあの人の所在を聞くあたり怯えているのはあの人が怖いからだろうか?全然怖くない...むしろ一般的には面白い人だと思うのだけれど。...どういう関係なのか気になる、そういえば私あの人の交友関係を全くもって知らなかった。これを機に知っていきたい。


「質問にお答えすると、多分来ていない、です」

「絶対ではない?」

「絶対ではないです、そもそもあの人の行動を予想するのは無理ですからあなたのその質問は無意味なのでは?知り合いなのですよね?」


あの人はなんというか落ち着きがないというか、まともなことはしないような人。一般的に言ったら、失礼だけど狂ってると言ってもいいくらい...まあそこが面白くあるのだけれど。


「知り合い...知り合いといえばーー知り合いなんですけどーー、おっと失礼はしたなかったですね。まあ貴女の保護者のことは知っていますよ?よーーくね...いえいいです、とりあえずは来ていないということが分かりましたので、話はこれで終わりです。戻って良いですよ。」


学園長はどこかホッとした様子で椅子にもたれかかった。そしてハンカチで冷や汗を拭う。


「その前に、質問に答えてください。あの人との関係はどういう?」

「....大した関係じゃないですよ、ただ魔術を教わっただけです。」


それは師匠と弟子、ということだろうか。それって大した関係と言えるのでは?

それは良いとして私以外にも魔術を教えていたのが衝撃だ。いや、あの人の腕前を考えたら当然ではあるのだけど...でも、私だけが良かったな...

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