プロローグ
この大陸――――――フェルナ大陸の忘れられた森の奥。
――――――木漏れ日が一人の少年を照らす。
その少年はそっと目を開いた。
――――――ここはどこなんだ――――――――――
何が起こってるんだ――――――――――
――――――――――それに――――――――
もう一度少年は目を閉じる。
一体―――――俺は誰なんだ――――――――――
「えっーと……こっちだっけ?いやあっち?」
少年が目を閉じた時と同じ頃
一人の少女が森で迷っていた。
「……ここは左に行こう」
少女は持ってた小枝が倒れた方の道へと向かった。
「♪~♪♪~」
小枝をタクトのように振りながら少女は鼻歌を歌う。
道はどうやら間違ってはいないらしい。
「♪~♪♪~♪~♪……ん?あれって……人?」
それは間違いなく人間だった。
「なっなんか倒れてる!?」
急いでその人へ駆け寄る。
その人は少女と同い年位の少年であった。
「……よかった。倒れてたけど息はある。……寝てるようには見えないけど……」
生存を確認し、安心する少女。
「(……でも、何でこんな所に人が?)」
不思議に思うのも無理はない。
この森は昔、動物がいっぱいいたが、今は動物は一匹もいない。
もちろん、動物を狩っていた人達も動物がいなくなった事で訪れなくなり、この近くにある村の人達にも忘れられてしまっている。
そんな森にこの少年はどうして来たのだろうか。
「……連れて帰ったほうがいいよね。目的は知らないけど、ここにいたら魔物に襲われちゃうよ。」
初めて小説を書きます。ケルヴィ・ウルフです。
この小説を読んでくれてありがとうございます。
早めに続きを作るので待っていてください。