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ゆめ色の住人  作者: 空超未来一
第1部 - 第4章 ゆめなんて見なくてもいい
20/25

夢と現実は隣接する(3)

「はぁ、はぁっ」

 行く先のあてもなく校舎内を走り回っていた暁はスタミナが切れる直前で足を止めた。

 皮肉なことに、そばには自動販売機が設置されている。

 乾いたのどが潤いを欲し、必要のなかった飲み物に手を出そうとする。小銭をいれ、ボタンを押そうとした時、自販機の表面が反射して汗だくの情けない自分の姿が目に入った。

「ッ!」

 発散しきった怒りがマグマのように沸騰し自分の意思とは別に購入ボタンを殴りつけていた。がたんと大きな物音を立て乱暴な手順で商品が引き渡される。

 無造作に取り出した飲み物は冷えた無糖の缶コーヒーだった。

 砂糖入りならまだしも暁にとって無糖は苦過ぎた。大人の味がわからない。

 やってしまったと後悔しても、もう遅い。

 一気に頭の冷えた暁は肩を落として来た道を引き返そうとする。部室に帰って冷たいジュースが飲みたいと望みながら。

 トボトボと気を落として帰る最中、

「見つけましたっ、あかつきさんっ!」

 うなだれる背中に声がかかった。

「…………」

「んっ? わたしの顔に何かついてますっ?」

「わざとらしくご飯粒がついてるよ。それも両頬に」

「えへへーっ。ばれちゃいましたかーっ」

 普段からうっとうしいやつではあったが、今の暁にはただのストレスでしかなかった。

 あざとい仕草が無性に腹立たしい。

 おさまりを見せていた怒りがこちらを覗き始める。

 必死になって落ち着かせようとするが、

「ねーねーっ、暁さーんっ! 取ってくださいよーっ」

「……静かにしろって」

「あっ、もしかして照れてるんですかーっ? もうかわいいですねーっ! こちらからはぐしたくなりますよーっ!」

「……黙れ」

「もうあかつきさんってばーっ!」

「黙れって言ってんのが聞こえねぇのかお前はッ!」

 明夢のしつこい態度につい怒声をあげてしまった。

 すぐに冷静さを取り戻し、またやったのかと後悔する。

 幸いなことに周りには誰もいなかった。みな部活動で忙しいのだろう。

 明夢に謝罪するつもりはない。申し訳ない気持ちは少しあったが。

「……行くぞ明夢。みんなが待ってる」

 そうやって一歩二歩踏み出し始めたのだが、しばらくしても明夢の反応はなかった。

「明夢?」

 ちょうど五歩目の足を地につけたところで後ろを振り返る。

 彼女は動かぬままそこにいた。

 唇に人差し指をあてて首をかしげている。

 何をしているんだ――――それを口にする前に明夢が放った。


「どうして、そんなに悩んでるんですかっ?」

「――――――ッ」


 それだけで十分だった。

 引き金が、ひかれる。

「……なんだよお前。なんなんだよお前ッ!」

「突然俺たちの前に現れてよ! 人のことを散々振り回してッ!」

「どうして悩んでるんですか、だと? ふざけんじゃねえよッ!」

 秘められていた想いが暴発する。

 それはもうぐちゃぐちゃだった。

 抑え込んでいた想いを言葉に乗せるだけ。

 相手が誰であろうが関係ない。

 溜まっていたモノが噴水のように溢れかえる。

「俺には夢がない将来の目標もない! ただ流れていく日々の中でのうのうと生活してるんだよ! そりゃ焦るだろ? もう高校生なんだぞ? 自分で未来を描いていける歳だ。人生を謳歌するために大切な期間だ。先輩たちを見てみろよ。天さんは作家になるために毎晩遅くまで小説書いてるし恋衣先輩は自分のしたいことに打ち込んでる。別の夢があるって言ってたけどきっとそれだって叶えるんだろうな! でも俺にはその夢すらもないッッ!!」

 膨らんでいた想いが爆発すれば他の想いにも影響を与えて誘爆させる。

 連鎖は止まらない。

「色々やってみたって何一つ見つかりはしない。夢が見つかるどころかやりたいことすら分からないんだよ俺はッ! 進路調査アンケート? そんなの書けるわけねぇじゃねえか! 俺は何にもない空っぽな人間なんだからさッ!!」

 俺には何もない。善悪良し悪し何もない透明人間。

 そんな彼の想いを明夢はただ黙って聞いていた。

 その表情は眉一つ動かないほど変わっていない。

 同じ瞳で暁を見つめ続ける。

「俺は俺に自信がない……なぁ、教えてくれよ明夢。お前には、俺が見えてるか……?」

 最後の言葉はもはやかすれていて聞き取ることが困難だった。

 膝から崩れ落ちた暁は地面に顔を伏せて涙を流す。

 嗚咽交じりの涙の味はしょっぱかった。

「えっと……あかつきさんっ」

「……ひぐっ……なんだよ…………」

「だから、どうしてそんなに悩んでいるんですかっ?」


 今度こそ思考が止まる。

 俺の存在は誰にも届かないほど消えかかっていたのか、と。


 しかし、次に来る明夢の言葉は想像をはるかに超えていた。

「もうっ。しょうがありませんね、あかつきさんはっ」

 ぷくうっと頬をふくらませ腰に手をあてた明夢は暁の目線に合わせるよう膝をかがめる。

 鼻先と鼻先がくっつきそうなくらい顔を近づけて、こう言い聞かせた。

「それって、今決めなくちゃいけないことなんですかっ?」

「…………へ?」

 突拍子もない彼女の言葉に思わず出た声は裏返っていた。

 彼女の真意がまったくはかりきれない。

 明夢は続ける。

「夢っていうのは、今決めなくちゃいけないことなんですかっ?」

「……いや、だって」

 夢というものは儚くて手の届かないところにあって。

 何でも挑戦できる今の時期から行動しないと到底叶わないもので。

 だからこそ焦っていた。

 焦っているはずなのにその理由を口にすることはできなかった。

 目を伏せて黙り込む彼に明夢の言葉は絶えることを知らない。

「わたし思うんですっ。あかつきさんは進路調査アンケートに焦らされているだけじゃないんですかっ?」

「そ、それは違う!」

「そんなことありませんっ。だってアンケートの存在を知るまでは普通に生活していたじゃないですかっ」

「い、いや……」

 何一つ悩んでいなかったというわけじゃない。

 時折、自分自身の不甲斐なさに嫌気がさすこともあった。

 けれど明夢のいうように、胸を張って誇れるくらい充実した楽しい生活を送れていたのも、また事実だ。

「いいですか、あかつきさんっ」

 厳しさの中に温かみをはらんだその笑顔で、彼女は言葉を紡ぐ。

「わたしたちはまだ十六年という歳月しか生きていません。八十歳まで生きるとしたら、まだ半分の半分の半分の時間しか経っていないんですっ」

「…………それだと十歳くらいになるんだけど……」

「で、ですからっ!」

 基本的な計算ミスを指摘された明夢が漫画のように汗を振りまいた。

 誤魔化すように声を張り上げる。

「わたしたちの人生はまだまだこれからですっ!」

 一理はあると思う。

 だけど、大人になっても好きなことをし続けたいのなら、やっぱり今頑張らなくてはいけないんじゃないかと思えてならない。

「……明夢。でも俺はさ、焦っちまう。だって夢を見つけたのが三十歳だとしてみろよ。きっと叶えることなんてできない」

「まだ言ってるんですね、あかつきさんはっ」

 明夢はやれやれと呆れかえってしまった。

 何も間違ったことは言っていないはずだと暁は思うのだが。

「あかつきさんっ。どうして三十歳は夢を追えないと思うのですっ?」

「そりゃ、だって……もう夢を追う気力なんてないだろ?」

 学校帰りや夏休みの電車の中で見かけるサラリーマンを目にしていつも思うことだった。

 疲れに疲れ切った顔。舟をこいで駅を乗り過ごす人。

 言っては悪いが、そんな大人たちが夢を叶えることなんて無理だろう。

 活力に満ち溢れている若者でさえ、途中で断念することがほとんどなのだから。

 そう思っていたのに。

「それじゃあ、あかつきさんに一つ聞きますが……」

「なんだよ?」

「あかつきさんは、三十歳になった経験でもあるのですかっ?」

 呼吸が止まった。

 世界がひっくり返った気がした。

 言われてみて初めて気づく。

 なってもいないのに、なった気分になっていた。

 三十歳になって働き詰めている夢を見ていた。

 妄想するだけ妄想して嫌気を差し、それを理由にして見たくもない現実に蓋をしていた。

「………………」

 夢から目が覚める。

 茫然とする暁に明夢は優しく手を差し伸べた。

「あかつきさんっ。わたしたちはまだ十六年しか生きていません。三十歳までまだ半分くらい道のりがあります。たとえ夢が見つからなくても三十歳で見つけられるかもしれません」

 理想の女の子が微笑かけてくる。

「これから一緒に、見つけていきましょうっ?」

 心臓の脈打つ音が響いた。

 無意識のうちに手を握り返していた。

 それはやわらかくて、あたたかくて、心地がよかった。

「さてっ! 早く部室に戻りましょうっ!」

「あ、あぁ……」

 膝をついて、ゆっくりと立ち上がる。

 座りっぱなしの足はいつの間にかしびれていた。

 だけど、すぐに熱い血が駆け巡っていく。

 転がっていた缶コーヒーを拾い上げたとき、明夢がびしっとそれを指さした。

「思い出しましたっ! わたし、あかつきさんにジュースを買ってもらいにきたんですよっ!」

「お前、俺におごらせるつもりだったのかよ……」

「えへへーっ。なんたってわたしとあかつきさんは一心同体、一蓮托生ですからねっ!」

「何をわけのわからんことを……」

 彼女の迷言にげんなりしながらも自販機に近寄る足並みは軽やかだった。

「サイダーっ! わたしは天サイダーっ!」

「今日はやけに寒いな」

「きっと雨が降ってたからですよっ!」

 明夢の前向きな思考には、ある意味感服だ。暁の夢の中から出てきたとは思えない。

「……あれ? いつの間にか雨やんでないか?」

「ほんとですねーっ!」

 窓の外の世界では雲から漏れる陽光が一筋のラインを描いて輝いていた。

 晴れというにはまだ遠いが、じき太陽が姿を現すだろう。

「んじゃ、戻るか」

「はいっ!」

 元気溌剌の明夢をつれ、暁は部室へと向かい出す。

 誰もいない廊下を抜けると部活動に打ち込む生徒たちの声でいっぱいになった。グラウンドを外周するサッカー部の掛け声が聞こえてくれば、テニスボールを打ち込む間抜けた音が連続して耳に入ってくる。なにより、学校全体に轟く吹奏楽部の音楽が世界を支配していた。

「……あ」

 前触れもなく、脳裏にあることが思い浮かぶ。

「どうしたんですっ?」

「い、いや。大したことじゃないんだけど……」

「んっ?」

 これを明夢に尋ねるのは相当恥ずかしい。

 さっきみたいな雰囲気なら聞けたのかもしれないが、しらふで口にするには勇気がいた。

「じれったいですよあかつきさんっ!」

「わ、わかった……」

 あとほんのわずか近づけば唇が触れ合ってしまうほど明夢が顔を見上げてくる。

 気圧されてついつい承諾してしまった。

「…………」

 自己暗示をかけるように手に持つ缶コーヒーを開けて一気に飲み込んだ。

「に、にげぇ……ッ!」

 想像していた何倍もの苦みが口内に広がった。コーヒー牛乳をちょっと苦くしたくらいかなと油断していたのが間違いだったのかもしれない。

 舌の上に残る苦味に耐えながらその勢いを借りて一気に白状する。

「お、俺ってさ、何かいいところあったりするかな?」

「…………ほえっ?」

 ぽかんと口を開けて首をかくんと傾ける。なんとまぬけな絵面だろう。

 言ってしまったものはしょうがないので暁は腹に力をこめて理由を述べた。

「あ、あれだよ。俺は自分に自信がないとかいうやつ。ほかの人から見て何かいいところがないのかなぁ、みたいな!」

「………………」

 補足を加えてもなお、明夢の様子はキョトンとしたままだった。

 もしかしていいところがないから困ってる? そんな嫌なことをつい考えてしまう。

 また病み期に突入することを危惧した時、明夢が口を開いた。

「わたしは、好きですよっ?」

「……ん? な……っ!」

 予想のはるか斜め上をいく回答に度肝を抜かれてしまった。

 ばくんばくん激しい有酸素運動を繰り返す心臓を押さえつけ、たどたどしく切り返す。

「え、えっと……好きっていうのはその……人間的に好きってことですよね?」

「人間的にも、男性としてもですっ!」

「うぐあっ!?」

 聞き返さなければよかったと今更になって後悔する。寿命が三秒くらい縮んだに違いない。

「あかつきさんっ」

「こ、今度はなんだよ?」

 何を言われるかわかったものではないので、とりあえず心臓の準備だけはしておく。

 しかし、それはあっけなく無駄に終わった。

「ドリダイのみなさんも、きっと同じだと思いますっ!」

「み、みんなも……?」

「はいっ!」

 リズムを奏でるように笑顔を弾ませる。

「天さんも恋衣先輩も叶ちゃんだって、みんなあかつきさんの事が大好きなんですっ!」

「こんな俺を……?」

 そう言ってくれるのはとても嬉しいのだが、素直に喜べない。

「俺には何もないんだぞ? 夢もそうだけど、何一ついいところがないんだ」

「何を言ってるんですかっ。好きだということは好きになる理由が暁さんにはあるということですっ!」

「俺を好きでいてくれる理由が……?」

「いえすですよ、あかつきさんっ!」

 暁の正面に回って手を後ろで組み上半身を傾ける明夢の姿は、とても無邪気で純粋で子供っぽく、なにより可愛らしかった。

 こんなに魅力的な女の子だったのかと、暁は昨日までの自分に疑いをかける。

「……ははっ。まさか明夢にそんなことを言われるなんてな」

「わたしは理想の女の子ですからっ!」

 決め台詞のようにポーズを決めて胸を張る。

 その姿を見ているだけでも心にかかった分厚い雲がすっきり吹き飛んでしまった。

 理想の女の子と自分で言ってしまうくらいのことはあるのかもしれないと苦笑する。

「さて、明夢。早く部室に戻ろうぜ!」

「はいっ!」

 すっかりモヤモヤが晴れてしまった暁の足取りは軽やかだった。

 こんなにも心持ちが楽なのはずいぶんと久しぶりなんじゃないかと思う。

 心が潤えば自然と思考も明瞭になった。

「あ、そういえばさ」

「はい、なんですかっ?」

「大西さんって『レインチェリー』のボーカルだったよな。一昨日くらいに大ファンだっていう女の子がうちに来たんだよ」

「桃井さんの事ですかっ?」

「え? なんでお前が知ってんの?」

 相談があったのは明夢が夢の中から出てくる前のことだ。桃井とは面識がないはずだが。

「いやぁ、桃井さんのツインテールは可愛かったですよねーっ!」

「質問に答えようか!?」

「質問って。わたしとあかつきさんは一心同体だったんですよっ? って何言わせるんですかいやーんっ!」

「ちょっとボリューム下げてくれませんかね!?」

 廊下ですれ違う人たちがビックリしてこちらに振り返ってきた。

 妙な誤解をされたに違いない。

 それよりも、これでまた明夢の謎が深まった感じがする。

 どうして暁の夢から出てきたのか。

 なぜドリームダイ部に関する記憶があるのか。

 答えは掴みようもない夢の中にしか存在しないのだろうか。

 考えるだけで頭が痛くなる。そんな時、暁のポケットの中で小刻みに携帯が振動し始めた。

「お、電話?」

「誰からですっ?」

「天さんからだ。何か進展があったのかな?」

 不思議に思いながらスマホを耳に当てる。

「暁、大変なことになったッ!」

 大きな声が鼓膜を震わせた。

 一時間前にも似たような経験をした気がする。

 デジャヴを感じながらも天馬の話を促した。

「僕たちが目を離した隙に健二さんがいなくなったんだ」

 背筋にムカデを走らせたような嫌な感覚に襲われる。

 頭の中に一つの未来が浮かび上がった。

「もしかして……自殺ですか!?」

「わからない。でも暁が出ていった後もずっと思い悩んでたんだ。本当に最悪の事態が起こるかもしれない!」

 天馬の声は真剣そのものだった。並大抵のことでは平静を失わない彼でさえもこのくらいの焦りを感じている。状況は目に見えて緊迫していた。

 もし本当に自殺するのだとすると絶対に阻止しなくてはならない。

 夢の世界で見た光景を思い浮かべ現実に立ち向かう。

「屋上……屋上ですよ天さん!」

「ッ。そうか、屋上だ!」

 健二の夢の中で見たものは屋上で血を流して死んでいる姿だった。

 つまり死に場所として屋上を考えている。

 夢とは本人の深層心理まで再現するものだ。

「俺は今明夢と一緒にいるので二人で屋上に向かいますッ!」

「わかったっ! 僕は恋衣と叶ちゃんを連れていく!」

「ちょっと待ってくださいっ!」

 焦燥に駆られる気持ちを抑え込んで天馬に頼みごとを伝える。

「天瀬さんにやってもらいたいことがあるんですっ」

「叶ちゃんに?」

「先日来た桃井さんを探し出して屋上に連れてきてほしいとお願いしてくださいっ」

「……なるほどね。了解した!」

 暁の意図を組みとった天馬との連絡を切り、明夢に電話の趣旨を共有した。

「急ぐぞ明夢ッ!」

「はいっ!」

 何としてでも自殺は止めなければならない。

 命を絶つ者に向かって全力で走り出す。


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