フィクションだから現実的でなくてもいいことと不自然を見逃すことは訳が違うって話
駄文ですが良ければどうぞ
お久しぶりです。時の権能者です。
今回もタイトル通りなんですが、これはよく目にする言説について考えてみたことです。
それは、「こんなこと現実ではありえない!」という言葉に対する「創作物だから現実的でなくても構わない!」と答えるやつです。
これ、よく混同されてますが「創作物だから不自然でも構わない!」ということではありません。
例えば、ハンググライダーで飛ぶ描写があったとして、「ハンググライダーは構造上〜〜だからこんな飛び方はありえない!」というのはまあ無視していいタイプの批判です。読者として想定される素人にそんな知識はないはずですから。
ですが、初対面の相手になんの疑いもなく領地をあげたりする国王に対し「一国の王がこんなに思慮が浅いわけないだろ!」というというような場合、これが問題です。
この場合、国王が底なしのバカであるという設定があるならばまあよいですが、そうでないなら不自然であるというのはまあ分かっていただけると思います。ある程度の社会的常識があれば疑問に思ってしまうのは不思議ではありません。
例もあんまり良いものではありませんし、なかなか私の考えもうまく言語化できないのでこれ以上の説明は省きますが、「現実的でなくとも構わない」というのと「不自然を見逃してもいい」は意味が違う、ということだけわかっていただきたいです。
この違い、作者の皆様には是非念頭に置いた上で執筆していただければと思います。
それでは。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。