夢の果てにあるもの・・・ プロローグ
初めて書くので、誤字や文章がおかしい事もあると思いますが・・・。頑張って書かさせてもらいます!
永遠は近頃、奇妙な夢を見る。夢の始まりはいつも同じだった。日本ではない知らない街に永遠はいる。レンガで造られたアンティーク風の家が多く、街には幸せそうな顔をした人達でいっぱいだ。でも誰も永遠には気付かない。
「(……またこの夢)」
夢を見始めた時はあまり気にしなかった。ただの夢だと。しかしこう何度も同じ夢を見るとさすがに気味が悪い。永遠はいつも通り街の中を見て回る。
しばらく歩いていると永遠はいつもの夢と少し違う事に気付いた。
「(あれ?)」
永遠は一瞬考えたが、あまり気にせずにまた歩きだす。少しして、永遠の頭の上に何かが当たった。雨だった。晴れていた空は一変し、黒い雲が空を覆っていた。街の住人達は突然の雨に慌てて建物の中へと入っていく。そんな光景を見ながら永遠は疑問を感じていた。
「(おかしい……何で目が覚めないの?)」
どれぐらいの時間が経っただろう、いつもならとっくに夢から覚めて現実に戻っているはずなのにこの日は違った。時間が経つにつれ永遠の心は不安になっていった。ひょっとしたらこのまま夢の世界に閉じ込められてしまうのではないかと……。
「(どうしたらいいの?どうしたらここ(夢)から抜け出せるの?)」
永遠は瞳を閉じひたすら夢から覚めるよう祈った。しかし夢から覚める事は出来なかった。永遠は閉じていた瞳を開け、周りに目を向けた。街の人達の姿はなかった。雨の中、一人取り残された永遠は顔を上に向け空を見上げる。冷たい雨の感触が顔に残る。