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異世界調査記

作者: カツ丼

第1話 不幸な世界


「まもなく〜の世界、〜の世界に到着致します」

バスの運転手がいつものようにアナウンスを始めた。


「そろそろ到着するかな。。」

おもむろに車窓を見ると景色は至って普通の景色だった。

緑生い茂る山や、綺麗な小川が流れている。


「この世界のどこが不幸な世界なんだ?」

少しの疑問を抱えながらバスの到着を待っていた。




2027年、世界の旅行業界は国から異世界へと変貌を遂げていた。

J○BやA○Nを筆頭に様々な旅行会社が異世界への旅行プランを出している。

そんな異世界旅行だが、知られていない異世界が数多くあり

A〜Dランクまでのランク付けでその世界の安全度、満足度を示している。

Aランク:安全率(高)満足度(高)

Bランク:安全度(中)満足度(中)

Cランク:安全度(低)満足度(低)

Dランク:安全度(不明)満足度(不明)

年に一回このランク付けは更新される。

このランク付けは異世界調査は観察官の調査の元行われるのだが

ランク付けに狂いが生じた場合は一般人を募集して調査に向かわせる。



「ここまでで質問はありますか?」

長ったらしい説明を聞いているはずもなく

俺、長田翔は少しイライラして。

「こんな説明聞いてられるかよ、もうとりあえず異世界調査?に向かいたいんですけど〜」


説明をしていた係の人間が呆れたように

「そうですね、、この先も特に注意事項も無いですしこれから皆様に向かって頂く異世界の振り分けを行います。」


「ピンッ」

携帯にメッセージが届いた音だ。


「今皆様の端末に向かう先の異世界と調査項目を送りました。

期限は1日、成功報酬は50万、ご確認をお願い致します。」


俺は携帯のメッセージを確認していたが頭に入ってきたのは

「行き先:不幸な世界、成功報酬:50万」

にやっとしたのもつかの間


「長田さん、少しお時間宜しいでしょうか?」

「はい?」


別室に連れて行かれ、席に座った瞬間1通のメッセージが届いていた。

「成功報酬の訂正をさせて頂きます。

成功報酬:50万 → 成功報酬:500万」

「えっ?なんか成功報酬増えてるんですけど、、

こんなにいいんですか?」


係員は少し不安そうな顔をしていたが

直ぐに笑顔で

「はい!長田さんは

 やはり経験者ですし他の参加者と

 比べましたら

 信頼も実績も御座いますからそこは

 念頭に置いておりました。」


「いや〜悪いですね〜」

長田はそう言うと別室を後にして行き先「不幸な世界」へと出発した。




「不幸な世界〜不幸な世界〜に到着です。

お降りの際はお気をつけてご降車ください」


「ぉおお、やばいやばい降ります」

長田は急いでバスを降りた


「ど田舎だな、どこをどう調査すんだよこんな世界。。。

道路も整備されてないし、コンビニも無いし、最悪な世界だな。。。」


そんな愚痴を漏らしつつ民家の方へ歩いていたら20代後半程の女性が声を掛けてきた。

「こんにちは〜どこから来たんですか〜」

「こんにちは。俺は〜の世界から旅行で来ました!」

「そうなの。。ゆっくりしていってね」

「ありがとうございます!」

一瞬の間が気になったが少し栄えている場所があったので

女性を後に向かって行った。


「ヘぇ〜意外とカフェとかあるのな笑

 腹減ったし飯にでもするか」


カランコロン

「いらっしゃいませ〜

 お好きな席にどうぞ!」

おばちゃんが愛想良く出迎えてくれた。


「いい店じゃん。内装も黒と白でシンプルだし」

俺はオムライスとコーヒーを頼んでしばらく待っていたら少しづつお客が入って来た。

女性、子供、老人とお客は様々だった。

「日本とそんな変わらないな」

なんて思っていたらオムライスとコーヒーが来た。


「コト、コト、コト、コト」

「あれ?俺一つしか頼んで無いですよ?」

「え?あぁ〜ごめんさいね

 あなた他の所から来ている方ですもんね」

「なんで俺が他から来たってわかったんですか?

 会ったことは。。無いですよね笑?」

「ええ会ったことは無いけど服装で分かったわよ。

 オムライスとコーヒーはサービスしておくわね!

 ごゆっくり」


服装?

少し疑問を抱いた。

「なんで俺が服装で分かったんだ?

 なんだ俺がダサい服装なのか?

 そりゃ他の人はみんな黒い服装だけど。。」


辺りを見てみると

皆黒い服装で子供すらも黒い服装だった。

「なんか気味が悪いな」


そんなことを思いながら食事をしていると

「ケーキセット二つ、紅茶とコーヒーで」

「ハンバーグ三つ、アイスコーヒー二つとオレンジジュースで」


「みんな食いしん坊さんなのかな?

 なんで一つ多く注文してるんだろ」

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