「ありふれた職業で世界最強」の感想
あくまでも個人の感想です
人気の作品にはアンチが必ずいる。
それは誰でも分かることだ、いや逆にアンチのいない人気作などないと言える。
つまりはアンチが多い作品は漏れなく人気作品と言えよう(けもフレ2は例外)
今日紹介する作品は総合ランキングで現在3位の「ありふれた職業で世界最強」である。
あらすじ: クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればただの鍛治職だった。最弱の彼は、クラスメイトにより奈落の底に落とされる。必死に生き足掻き、気がつけば世界最強・・・というストーリー
さて、私はこの作品を見終わった際に、このような感想を抱いた。
それは「登場人物薄っぺらいなー」という物である
そう、この作品の登場人物はトレーシングペーパーより薄い方々ばかりなのだ。
何故このような感想を抱いたのか
理由は二つある
一つ目は「作者が人物を白と黒に分けている」ことだ。
人は善と悪で分けられる物では無い。しかしこの作品にでてくる登場人物は善と悪に全て分けられるのである。
それゆえに登場人物の人間味が消えてしまっている。
まるでオセロの駒の様な人物しか書いていない
二つ目は「主人公の矛盾」である
主人公の南雲ハジメは物語の序盤では陰キャで、クラスでいじめにあっている存在だった
それが色々あって(ネタバレ防止の為伏せる)世界最強になるが、矛盾が起きる
物語の序盤では「強者から見下される弱者」であった南雲ハジメは物語の中盤では「弱者を見下さす強者」となっているのである
強者を憎んでいた主人公は物語が進むにつれ、憎まれる強者になっているのだ
正に死ぬ間際のアインシュタインである、もしくはウロボロス
果たしてこれが「小説」と言えるのだろうか。私には日本語の羅列でしか無いように見える