なのだ
なんか、目の前にシルバーのコスチュームを着た美少女がやってきた。
装飾品をいっぱい付けてキラキラでミニスカートで。
まるで、私は宇宙人であると主張するような格好で。
「私は未来人なのだ!」
美少女は宇宙人や現代人ではない人の典型的なイメージである独特な語尾をしていた。
「あなたはとてもイケメンなのだ!あなたが好きなのだ!」
宇宙人や異星人というよりも、宇宙人や異星人をイメージしたコスプレをする不思議ちゃんにしか見えなかった。
「私は怪しいものではないなのだ!あなたの味方なのだ、なのだ!」
語尾が変な美少女だとずっと思っていたがどうやら違うみたいだ。
美少女は『な?野田!』と耳に付けたイヤホンとマイクで確認しているように見えてきた。
親しい野田さんという人物に言うことを指示され、言ったけどこれで合ってるよね?みたいな感じで確認しているように思えてきた。
「私に付いてこいなのだ!な、野田?ちょっと、待って野田さん?ちょっと、待ってください野田様!」
野田さんが通信を止めようとしているのか何なのかよく分からないが、美少女は焦り、不安な表情を浮かべていた。
「カッコいい人スカウトしてきてって言ってましたけど、こんなやり方でいいんですか?普通にスカウトした方が良くなかったですか?恥ずかしいですし!聞いてくださいよ野田様?」
最終的にがっつりと野田さんと喋り出す美少女に微笑みが止まらなかった。